第7回 Meraki MSシリーズの魅力

掲載日 2017/06/27

こんにちは。
Meraki担当のDSASです。

今回は、「MSシリーズ(レイヤ2/3スイッチ)」を紹介いたします。

他のシリーズに比べMSシリーズはラインナップが豊富です。
ポート数としては、8ポートのコンパクトスイッチから、24ポートと48ポートのモデルがあり、
それぞれPoE対応、PoE非対応のモデルがございます。
搭載するポートも、一般的な1000BASE-T対応はもちろん、光ファイバーを収容するSFPや
10G対応のSFP+、40G対応のQSFP+など様々なインターフェイスをサポートするモデルが
ラインナップされています。
そのため、Merakiのクラウド管理への移行と共に今後増加するであろうトラフィックに
十分対応できる10GgEベースのネットワークへアップグレードすることが可能です。

また、物理スタックに対応したシリーズもございますので、
専用のスタックケーブルを利用することで複数のMSスイッチを仮想的に1台のスイッチに
見立てて運用することが可能です。
従いまして、コアスイッチで良く用いられる物理スタックしてエッジスイッチのアップリンクを
イーサチャネルで冗長化する構成(クロススタックイーサチャネル)にも対応することができます。

図1.MSシリーズの物理スタック

続いてMSシリーズのスイッチならではの特徴的ですが、
いずれも管理のシンプルさを追求したものになります。

まずは、「バーチャルスタッキング」と呼ばれる機能です。
この機能は、スイッチのモデルや設置場所に関係なくスイッチポートを一括で設定するための機能です。
Merakiはクラウドのダッシュボードによる管理のため、
多くの場合スイッチポートを目視しながら設定することがありません。
そのため配線の確認ができず、複数台のスイッチを設定する際には分かりにくくなってしまう場面が考えられます。
そこでこのバーチャルスタッキング機能では、スイッチポートに「タグ」として
VLAN番号や利用用途、接続先のデバイス名などを入力することで、
後から同じタグのついたスイッチポートを一括して設定を行うことが可能です。
一見地味な機能ですが、誤設定の防止や、作業の簡素化が可能になりますので複数台のスイッチを管理する環境では
非常にパワフルな機能です。

図2.タグ(VLAN100)の一括選択画面


次に自動トポロジ作成機能です。
この機能により、MXやMR、MVシリーズを含めたMerakiデバイスの接続状況の確認や、
トラブル時の障害箇所を一目で把握することが可能になります。
Meraki以外の機器の場合ですと、LLDPというプロトコルに対応しているデバイスのみ
1ホップのみ表示させることが可能です。

図3.ネットワークトポロジ図

最後にポートのスケジューリング機能です。
最近はアクセスポイントの消費電力も多くなっているので、営業時間外はPoEの消費電力を
削減したいという要望がございます。
その場合、下図の様にポートのスケジュールを作成し、先ほどの仮想スタックで
「アクセスポイント」のタグが設定されたポートを呼び出して
このスケジュールを適応することで時間外のPoEポートを無効にすることができます。
他にも、営業時間以外はポートをダウンさせておくことでセキュリティを高めるような
用途でも利用可能な機能です。

図4.スケジュール作成画面

以上です。



掲載日:2017/06/27 更新日:2024/01/18 17:20  管理ID:166220