第27回 MRアクセスポイントの自動メッシュについて
掲載日 2017/11/20
こんにちは。
Meraki担当のDSASです。
今日はMRアクセスポイントの自動メッシュ（Auto-configuring mesh）についてです。
一般的に設定が面倒な無線のメッシュ環境の構築もMerakiではほとんどが自動化されているので簡単に設定することが可能です。
（ただし無線通信そのものは現地の導入環境に左右されるので過度な期待は禁物です。。。）
既にメッシュと呼ばれる無線の技術についてはご存じの方も多いかと思いますが、
これは”一部のエリアを複数のAPを利用して無線電波だけで構築するネットワーク”です。
LANケーブルを敷設する必要がないというのが最大のメリットですが、無線なので有線ほどのパフォーマンスや安定性はありません。
(1台のメッシュAPを経由するごとにスループットは概ね50%づつ低下します。。。)
それでも物理的にLANケーブルを敷設できない場合にはとても有効な手段です。
(ただしパフォーマンスは保証できないので事前検証必須の機能です。)
このメッシュに必要な設定を自動化したのが、この「Auto-configuring mesh」です。
Merakiでは、AP1台から無線電波の範囲拡張するリピーター接続や建物間を無線で接続するブリッジ接続もこのメッシュの技術を利用します。
以下に自動メッシュの基本的な仕組みと注意点を紹介します。
メッシュを構築するAPには２つの役割があります。
1つは「ゲートウェイ」という役割です。これは有線LANからインターネットに接続できる通常のAPが担当します。固定でIPを設定すると必ずゲートウェイになります。
（メッシュを利用しない通常のAPはこの「ゲートウェイ」です。)
もう一つは「リピーター」という役割です。
これは有線LANからはインターネットに接続できないAPが担当します。
（有線LANの利用自体は可能な為、PoEの給電にも対応していますが、有線LAN経由のインターネットアクセスはできません）
このリピーターがゲートウェイや他のリピーターと無線で接続しメッシュネットワークを作成します。（リピーターの役割を担うAPに固定でIPアドレスを設定することはできませんのでご注意ください）
このゲートウェイとリピーターは、どちらも無線LANのクライアントを収容できます。
またゲートウェイのAPを複数設置することで、リピーターの負荷を分散することが可能です。
もちろんメッシュネットワーク内では、Meraki独自の高度なメッシュ用のルーティングプロトコルを動作して、どのリピーターを経由してゲートウェイに接続するのが最適であるのかを自動的に判断します。その為管理者がメッシュ内のルートについては何も気にする必要はありません。
（ルーティングの要素はざっくりと以下のイメージです。
「ノイズまたはマルチパス干渉に起因する可変リンク品質や、複数ホップによるルーティングトラフィックのパフォーマンスへの影響など」です。）
つまりAPが有線LANからインターネットにアクセスできないと自動的にリピーターとなり、他のリピーターやゲートウェイと自動的にメッシュネットワークを構成しますので、設定は必要ありません！
図１は、弊社のメッシュ検証時のダッシュボード画面ですが、この時の検証では、一度全てのAPをゲートウェイの役割としてダッシュボードに登録してから、リピーターの役割に変更するAPのみ有線LANのケーブルを抜くことでリピーターの役割に変更しました。
（マニュアルを確認する限りでは、ゲートウェイモードからリピーターに変更するのではなく、最初からリピーターモードとして起動することもできるようなのですが、弊社環境では動作しませんでした。）
Meraki担当のDSASです。
今日はMRアクセスポイントの自動メッシュ（Auto-configuring mesh）についてです。
一般的に設定が面倒な無線のメッシュ環境の構築もMerakiではほとんどが自動化されているので簡単に設定することが可能です。
（ただし無線通信そのものは現地の導入環境に左右されるので過度な期待は禁物です。。。）
既にメッシュと呼ばれる無線の技術についてはご存じの方も多いかと思いますが、
これは”一部のエリアを複数のAPを利用して無線電波だけで構築するネットワーク”です。
LANケーブルを敷設する必要がないというのが最大のメリットですが、無線なので有線ほどのパフォーマンスや安定性はありません。
(1台のメッシュAPを経由するごとにスループットは概ね50%づつ低下します。。。)
それでも物理的にLANケーブルを敷設できない場合にはとても有効な手段です。
(ただしパフォーマンスは保証できないので事前検証必須の機能です。)
このメッシュに必要な設定を自動化したのが、この「Auto-configuring mesh」です。
Merakiでは、AP1台から無線電波の範囲拡張するリピーター接続や建物間を無線で接続するブリッジ接続もこのメッシュの技術を利用します。
以下に自動メッシュの基本的な仕組みと注意点を紹介します。
メッシュを構築するAPには２つの役割があります。
1つは「ゲートウェイ」という役割です。これは有線LANからインターネットに接続できる通常のAPが担当します。固定でIPを設定すると必ずゲートウェイになります。
（メッシュを利用しない通常のAPはこの「ゲートウェイ」です。)
もう一つは「リピーター」という役割です。
これは有線LANからはインターネットに接続できないAPが担当します。
（有線LANの利用自体は可能な為、PoEの給電にも対応していますが、有線LAN経由のインターネットアクセスはできません）
このリピーターがゲートウェイや他のリピーターと無線で接続しメッシュネットワークを作成します。（リピーターの役割を担うAPに固定でIPアドレスを設定することはできませんのでご注意ください）
このゲートウェイとリピーターは、どちらも無線LANのクライアントを収容できます。
またゲートウェイのAPを複数設置することで、リピーターの負荷を分散することが可能です。
もちろんメッシュネットワーク内では、Meraki独自の高度なメッシュ用のルーティングプロトコルを動作して、どのリピーターを経由してゲートウェイに接続するのが最適であるのかを自動的に判断します。その為管理者がメッシュ内のルートについては何も気にする必要はありません。
（ルーティングの要素はざっくりと以下のイメージです。
「ノイズまたはマルチパス干渉に起因する可変リンク品質や、複数ホップによるルーティングトラフィックのパフォーマンスへの影響など」です。）
つまりAPが有線LANからインターネットにアクセスできないと自動的にリピーターとなり、他のリピーターやゲートウェイと自動的にメッシュネットワークを構成しますので、設定は必要ありません！
図１は、弊社のメッシュ検証時のダッシュボード画面ですが、この時の検証では、一度全てのAPをゲートウェイの役割としてダッシュボードに登録してから、リピーターの役割に変更するAPのみ有線LANのケーブルを抜くことでリピーターの役割に変更しました。
（マニュアルを確認する限りでは、ゲートウェイモードからリピーターに変更するのではなく、最初からリピーターモードとして起動することもできるようなのですが、弊社環境では動作しませんでした。）
図1.ゲートウェイとリピーター
ゲートウェイの列にselfと記載されているAPはゲートウェイの役割です。またMACアドレスが記載されているAPは、リピーターの役割です。
図2.メッシュのルートとネイバーの確認画面
また、リピーターAPのRF情報を確認すると、ゲートウェイまでのホップのパスをメッシュのルートとメッシュを構成する他のネイバーAPを確認することが可能です。
最後になりますが、このメッシュの機能は全てのMRシリーズで対応していますが、MXシリーズの無線対応モデルではサポートされませんのでご注意ください。
リピーターの詳細設定については、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/WiFi_Basics_and_Best_Practices/Using_a_Cisco_Meraki_Access_Point_as_a_Mesh_Repeater
メッシュのデザインについては、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/Deployment_Guides/Mesh_Deployment_Guide_(CVD)
メッシュネットワークの説明は、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/WiFi_Basics_and_Best_Practices/Mesh_Networking
以上です、くれぐれも検証してから導入してください。
最後になりますが、このメッシュの機能は全てのMRシリーズで対応していますが、MXシリーズの無線対応モデルではサポートされませんのでご注意ください。
リピーターの詳細設定については、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/WiFi_Basics_and_Best_Practices/Using_a_Cisco_Meraki_Access_Point_as_a_Mesh_Repeater
メッシュのデザインについては、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/Deployment_Guides/Mesh_Deployment_Guide_(CVD)
メッシュネットワークの説明は、以下のドキュメントをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/WiFi_Basics_and_Best_Practices/Mesh_Networking
以上です、くれぐれも検証してから導入してください。
掲載日:2017/11/20 更新日：2019/09/03 16:17 管理ID：173276