第29回 MRアクセスポイントのタグ管理

掲載日 2017/12/05

こんにちは。
Meraki担当のDSASです。

今日はMeraki特有の管理方法である「MRアクセスポイントのタグ管理」についてです。

今更ですがMerakiのMRアクセスポイントはクラウドのダッシュボードにより集中管理されています。この集中管理の機能の1つに「設定の一括管理」というものもあります。
「一括管理」ということなので当然クラウドのダッシュボードで設定したコンフィグレーションが全てのAPに適応されます。
ただしお客様環境によっては、AP毎や場所毎に設定をカスタマイズしたい時があります。
例えば、「このAPだけ、ゲスト用のSSIDを送信したい」や「同じSSIDを利用していても場所によっては異なるVLANに紐づけたい」などのケースです。

このような場合、MerakiではAP毎に「タグ」を活用して対応します。
「タグ」はAP毎にいくつでも適応することができます。
例えば、事務所エリアに設置したAPには「事務所」、倉庫エリアに設置したAPには「倉庫」とタグを付けることが可能です。
また事務所のゲストアクセス可能エリアに設置したAPには、「ゲスト」のタグを追加することも可能です。
設定は、下図のようにワイヤレス>アクセスポイントから行います。

図1.アクセスポイントのタグ付け設定画面

AP毎のSSIDの有効/無効化は、タグをベースに設定することが可能です。
例えば、ゲスト用のSSIDを有効にするAPは、「ゲスト」のタグが付けられたAPのみといった指定が可能です。
設定は下図のように、ワイヤレス>SSIDの有効/無効から行います。

図2.ゲストタグの付いたAPのみ特定のSSIDを有効化する設定画面

また実施に要望を頂いたことは正直無いのですが、同じSSIDであっても「事務所」のタグが付いたAPと通信するクライアントはVLAN10に所属させ、「倉庫」のタグが付いたAPと通信するクライアントはVLAN20に所属させるといった設計も可能です。
設定は図3のように、ワイヤレス>アクセス制御から行います。

図3.レイヤ2スイッチによる単一サブネットの拡張イメージ

Merakiは、このようにAPをタグで管理するという珍しい方法を採用しています。
このタグを使いこなせれば、柔軟かつ斬新な新しいワイヤレスネットワークを設計できるはずですので、是非ともお試し頂ければと思います!

APのタグ付け設定に関しては以下のマニュアルをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MR/Monitoring_and_Reporting/Using_tags_to_manage_MR_Access_Points

以上です。



掲載日:2017/12/05 更新日:2019/09/03 16:18  管理ID:174099