第37回 クラウドプロキシストリーミングとダイレクトストリーミングについて

掲載日 2018/02/06

こんにちは。
Meraki担当のDSASです。

今日は、珍しくMVシリーズ(セキュリティカメラ)についてです。
Merakiならではの「クラウドプロキシストリーミング」と「ダイレクトストリーミング」と呼ばれるWAN帯域の消費を抑えるための仕組みについてご紹介します。

まずMerakiカメラはエッジストレージというカメラ内部のSSDに録画を行う技術を採用しています。このエッジストレージの技術自体はMeraki独自のものではなく他社でもサポートされている一般的な技術です。
Meraki独特の技術は、「カメラの録画やライブデータ(ストリーミングと呼ばれます)の配信方法を自動的に切り替える」ことができる点です。

この配信方法は「クラウドプロキシストリーミング」と「ダイレクトストリーミング」と呼ばれます。

まず「クラウドプロキシストリーミング」を紹介します。
この方法では、カメラはライブデータ(ストリーミング)を一旦ダッシュボードに配信し、クライアントはダッシュボードにアクセスしてストリーミングを視聴する方法です。クライアントはダッシュボードにさえアクセスできればライブデータを視聴することができる為、言い換えるとインターネットにさえ接続できればどこからもライブデータを視聴することができます。
クライアントが直接カメラのIPアドレスにアクセスできない場合(同じLAN内に居ない場合)は、この自動的に配信方式になります。
クライアントが視聴していない時は、カメラはストリーミングを配信することは無いので帯域を抑えることが可能です。
なお「クラウドプロキシストリーミング」の場合は、図1のとおり画面左下に雲のマークが表示されます。



図1.クラウドプロキシストリーミングの画面イメージ

次は「ダイレクトストリーミング」です。
この方法では、カメラが直接クライアントにストリーミングを配信します。クライアントはダッシュボードから視聴しますが、映像はダッシュボードからではなくカメラから直接配信されています。
クライアントが直接カメラのIPアドレスにアクセスできる場合(同じLAN内に居る場合、VPN接続も含む)は、この配信方式になります。
この方式では、クライアントがストリーミングを視聴したとしても
WAN帯域を消費することなくLAN内で快適に映像を視聴することが可能です。

「ダイレクトストリーミング」の場合は、図2のとおり画面左下にチェックのマークが表示されます。

図2.ダイレクトストリーミングの画面イメージ

このように、どちらの配信方法を利用しているかは、ビデオストリームの左下隅にあるアイコンで判断することが可能です。

繰り返しになりますが、この配信方式の切り替えは自動で行われる為、クライアントは全く意識することなくWAN帯域を抑えながら映像を視聴することが可能です。

図3.リモートPCとローカルPCの視聴イメージ

以上です。


掲載日:2018/02/06 更新日:2019/09/03 16:26  管理ID:177570