第39回 MXシリーズのリプレイスについて
掲載日 2018/02/20
こんにちは。
Meraki担当のDSASです。
前回はMSシリーズのswitch cloningによるリプレイス方法を紹介いたしましたので、今日はMXシリーズのリプレイス手順を紹介します。
warm spareで冗長化されていないMXに障害が発生すると通信断が発生してしまいますので、その際は迅速にMXを交換する必要があります。
なおMXシリーズではcloningがサポートされていない為、cold swap(コールドスワップ)という別の方法でリプレイスを行う必要があります。
cold swap自体は特別な機能ではありません。
warm spareのように予め電源ONでダッシュボードにwarm spareとして登録している状態ではなく、電源OFFでダッシュボードに登録されていない状態での代替機の入れ替えをcold swapと呼びます。
例えばMX65-Aという名前のMXが壊れた場合、以下の手順で新しいMXにcold swapします。
①新しいMXにローカル設定を適用する
交換用の新しいMXのアップリンクにPPPoEやIPアドレスなどのローカル設定を行います。※デフォルト設定はDHCPの為、DHCPでアップリンクのIPアドレスを設定する場合は、ローカル設定の必要はありません。
なお、ダッシュボードに接続する前の設定なので、直接機器のローカルステータスページから設定します。詳細な設定方法は、11回目の記事「初期セットアップについて」をご覧ください。
またMXがDHCPを実行していて、もしもスイッチなどのデバイスが不正なDHCPサーバを検出するような特別な設定をしている場合は、MX以外のデバイスの設定変更を忘れずに実施してください。
②現在のネットワークから障害の発生したMXを削除する
ダッシュボードネットワークには、(WarmSpare構成を除くと)1つのMXしか含めることができませんので、新しいMXの空き容量を確保するには、ネットワーク管理者が現在のMXを削除する必要があります。
具体的には、図1の通り、機器のステータス画面から「ネットワークからアプライアンスを削除」をクリックします。
Meraki担当のDSASです。
前回はMSシリーズのswitch cloningによるリプレイス方法を紹介いたしましたので、今日はMXシリーズのリプレイス手順を紹介します。
warm spareで冗長化されていないMXに障害が発生すると通信断が発生してしまいますので、その際は迅速にMXを交換する必要があります。
なおMXシリーズではcloningがサポートされていない為、cold swap(コールドスワップ)という別の方法でリプレイスを行う必要があります。
cold swap自体は特別な機能ではありません。
warm spareのように予め電源ONでダッシュボードにwarm spareとして登録している状態ではなく、電源OFFでダッシュボードに登録されていない状態での代替機の入れ替えをcold swapと呼びます。
例えばMX65-Aという名前のMXが壊れた場合、以下の手順で新しいMXにcold swapします。
①新しいMXにローカル設定を適用する
交換用の新しいMXのアップリンクにPPPoEやIPアドレスなどのローカル設定を行います。※デフォルト設定はDHCPの為、DHCPでアップリンクのIPアドレスを設定する場合は、ローカル設定の必要はありません。
なお、ダッシュボードに接続する前の設定なので、直接機器のローカルステータスページから設定します。詳細な設定方法は、11回目の記事「初期セットアップについて」をご覧ください。
またMXがDHCPを実行していて、もしもスイッチなどのデバイスが不正なDHCPサーバを検出するような特別な設定をしている場合は、MX以外のデバイスの設定変更を忘れずに実施してください。
②現在のネットワークから障害の発生したMXを削除する
ダッシュボードネットワークには、(WarmSpare構成を除くと)1つのMXしか含めることができませんので、新しいMXの空き容量を確保するには、ネットワーク管理者が現在のMXを削除する必要があります。
具体的には、図1の通り、機器のステータス画面から「ネットワークからアプライアンスを削除」をクリックします。
図1.機器のステータス画面イメージ
③新しいMXを同じネットワークに追加する
障害の発生したMXが削除されると、ネットワーク内に新しいMXを追加することが可能になります。ネットワークには古いMXの非ローカル設定が保持されているため、ダッシュボードで新しいMXを再設定する必要はありませんが、一部「MXの名前」と「VPNの設定」については設定の変更が必要です。
具体的には①実施後、ダッシュボードから図2の通りMX追加を促されます。
障害の発生したMXが削除されると、ネットワーク内に新しいMXを追加することが可能になります。ネットワークには古いMXの非ローカル設定が保持されているため、ダッシュボードで新しいMXを再設定する必要はありませんが、一部「MXの名前」と「VPNの設定」については設定の変更が必要です。
具体的には①実施後、ダッシュボードから図2の通りMX追加を促されます。
図2.MXの追加を促す画面
図3.追加するMXの選択画面
オプション:MXの名前変更とサイトツーサイトVPNを再度有効にする
MXの名前がデフォルトのMACアドレスに戻る為、必要に応じて変更してください。
また以前にサイトツーサイトVPNを使用するように設定されていた場合は、再度設定を有効にする必要があります。
※新しいMXがダッシュボードに登録できない場合や1:1 NATが機能していない場合は、アップストリームモデムのARPキャッシュをクリア(リブート)する必要がある場合がございます。
詳細な手順は以下のマニュアルをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MX-Z/Other_Topics/MX_Cold_Swap:_Replacing_a_Faulty_MX_with_an_Operational_MX
以上です。
MXの名前がデフォルトのMACアドレスに戻る為、必要に応じて変更してください。
また以前にサイトツーサイトVPNを使用するように設定されていた場合は、再度設定を有効にする必要があります。
※新しいMXがダッシュボードに登録できない場合や1:1 NATが機能していない場合は、アップストリームモデムのARPキャッシュをクリア(リブート)する必要がある場合がございます。
詳細な手順は以下のマニュアルをご確認ください。
https://documentation.meraki.com/MX-Z/Other_Topics/MX_Cold_Swap:_Replacing_a_Faulty_MX_with_an_Operational_MX
以上です。
掲載日:2018/02/20 更新日:2019/09/03 16:50 管理ID:177981