第41回 Merakiクラウドとの接続が切れたらどうなる? 前編

掲載日 2018/03/06

こんにちは。
Meraki担当のDSASです。

今回は不幸なことに、ルータやスイッチなどの機器の障害によりインターネット接続が切断された場合やクラウド側に障害が発生し、MerakiデバイスがMerakiクラウドと接続できなかった場合のクラウドシステムとデバイスの動作をご紹介します。

まず、Meraki クラウドはアウトオブバンドアーキテクチャであり、クラウドを流れるデータにはユーザ(クライアント)データは含まれません。また、クラウドシステムは接続不良を正常に処理するように設計されています。

Merakiクラウド(データセンター)で停止が発生すると、ネットワークは別のMerakiデータセンターに自動的にフェールオーバーします。フェールオーバーは自動的に実行される為、管理者に特別な処置を必要としませんが、フェールオーバー実行時には残念ながらネットワークに接続断が発生します。
クラウドダッシュボードにて、電子メールアラートを設定している場合は、Merakiデバイスがクラウドへの接続を失ったときに電子メールが送信されます。

図1.ネットワーク>アラートのアラート設定画面

Merakiデバイス側の挙動はどうなるのか?

これはクラウド接続断時のデバイスのステータス(状態)によって少々異なります。
そのステータスとは、「Safe Configuration」の状態か否かです。
Safe ConfigurationとはMerakiデバイスがクラウドへの接続性を持ち、設定変更後30分間リブートしなかった」状態であることを意味します。

これからにMerakiデバイス毎の挙動について紹介します。

・MS(スイッチ)
設定がSafe Configurationの場合、再起動しません。
設定がSafe Configurationではない場合、管理VLAN以外の代替VLAN上でIPアドレスを取得しクラウドに接続しようとします。また、MSは接続が切断されてから2時間後に以前のSafe Configurationに戻ります。

・MX(セキュリティアプライアンス)
設定がSafe Configurationの場合であっても、MXは4時間ごとに再起動します。
(このデフォルトの動作はMerakiサポートへの依頼により無効にすることができます)
設定がSafe Configurationではい場合、MXは以前のSafe Configurationに戻ります。

・MV(セキュリティカメラ)
MVはビデオをローカルディスクに録画保存し続けますが、ダッシュボードからライブストリーム(ライブ映像)を利用することはできません。

最後はMRですが、認証機能などクラウド連携する機能をサポートしている関係で、記事が少し長くなりますので、次回紹介いたします。


掲載日:2018/03/06 更新日:2019/09/03 16:31  管理ID:178812