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Designedラボ 第33回 「Cisco L2スイッチの新製品 Catalyst 1000 シリーズのご紹介1~概要紹介~」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポート株式会社でシスコ製品担当エンジニアをしております斎藤です。

本日から数回に分けて、Ciscoから新しく登場したL2スイッチ「Catalyst 1000 シリーズ」についてご紹介させていただきます。Catalyst 1000シリーズ(以下、C1000)は、Catalyst 2960Lシリーズ(以下、C2960L)の後継品として登場したマネージドL2スイッチです。L2スイッチではありますが、C2960Lと同様、簡易的なL3機能も搭載しています。L2スイッチといえば、これまでにCatalyst 9200シリーズ(以下、C9200)が新しくリリースされていますが、これら製品との違いはどこになるのでしょうか?今回はそのあたりをご説明できればと思います。最後までぜひご覧ください。

Cisco Catalyst 1000 シリーズとは?
10月に入り、Catalyst 2960 シリーズのEoS情報がでました。シスコの主力製品だっただけに、後継機種が気になるところかと思います。メーカーから案内されたマイグレーションパスは次のようになっています。
こちらに記載の通り、今回ご紹介するC1000はC2960Lの後継機として登場したマネージドL2スイッチです。提案活動におかれましては、C2960Lをお使いのユーザ様に、C1000へのリプレイスを提案していくことになろうかと思います。では、リプレイス提案にあたって、C1000とC2960Lではどのような違いがあるのでしょうか?C2960Lと比較したC1000セールスポイントは主に次の3つです。

1.安心のフィーチャーライセンスモデル

近年シスコから登場したL2スイッチは、DNAライセンスというサブスクリプションモデルを採用してきました。サブスクリプションモデルは管理運用面でメリットがありますが、導入面がハードルとなる場合も多く、「これまでのフィーチャーライセンスモデルでL2スイッチを利用したい」という要望も多くあったではないでしょうか。C1000は従来のシスコスイッチと同様に、フィーチャーライセンスモデルのL2スイッチです。その為、C2960LからそのままC1000に取り換えても問題なく動作します。この点では、販売店様の提案のスキームもこれまで通りとなりますので、手間なく安心してご提案していただける製品になっているかと思います。
※DNAライセンスの詳細につきましては、韋駄天Cisco販売支援サイト「Cisco Catalyst 9000 シリーズ」のページをご確認ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/mss/cisco/product/switch/cat9200.html

2.フルPoEモデルが登場!

C1000では、フルPoEのモデルが登場しました。フルPoEモデルの何が良いのか?と言いますと、例えば、C2960Lの8ポートモデルにAP(1815i)を接続する場合、機器の消費電力から計算してAP を4ポートまでしか接続できませんでした。それが、C1000の同じく8ポートのフルPoEモデルでは8ポート全てにAPを接続しても問題なく給電可能になります!つまり、これまでPoEの給電の為に複数のC2960Lを導入していたところ、C1000では台数を節減して導入することが可能です。ユーザ様においては管理台数を減らすことができますので、管理運用面でのメリットも大きいかと思います。


3.10Gアップリンクポートモデルが登場!
C1000では、10Gアップリンクポートモデルが登場しました。スイッチのアップリンクポートは通常、通常のインターフェイスよりもデータレートが高く、アップリンクが1Gの場合そこが通信のボトルネックになりかねません。それに対して、今回登場した10Gアップリンク(SFP+)のモデルを使用することで、より安定した通信を実現することができます。

いかがでしょうか?C2960Lと比較していくつかメリットがございますので、リプレイス含めぜひお客様にご提案頂ければと思います。
では次に日本での販売モデルについて確認しておきましょう。

Cisco Catalyst 1000 の販売モデル

下表が日本で販売されるモデルの一覧です。フルPoEモデルは型番内に「FP」と入っているもの、10Gアップリンクモデルは型番内に「X」が入っているものになります。

次に、2960Lからのマイグレーションパスについて掲載させていただきます。
ここでご注意いただきたい点が2点あります。まず、こちらに記載のC1000はフルPoE、10Gアップリンクのモデルではございませんので、フルPoE、10Gアップリンクのモデルが必要であれば、上記の販売リストをご確認いただければと思います。もう一点は、C2960Lでは48ポートでファンレスのモデルがありましたので、C1000の48ポートモデルにはファンレスモデルがありません。リプレイスされる際はこちらご注意いただければと思います。

今回はここまでとさせていただきます。次回は、C1000の実機の箱開けと、初期設定周りを確認してみたい思います。

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!
引き続きよろしくお願い致します。

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