AWS 第7回『やってみようシリーズ:仮想ネットワークを作ってみよう「VPCの作成中にエラーが発生しました」編』

皆様こんにちは、クラテクです。
前回は以下の仮想ネットワーク(VPCネットワークのtest-vpcとAvailability Zone毎のPublic/Privateサブネット)を作成しました。

仮想ネットワーク(VPCネットワークのtest-vpcとAvailability Zone毎のPublic/Privateサブネット)

今回はその続きで、インターネットに接続する為のインターネットゲートウェイを構築する予定でしたが、再度VPCネットワークを作成したところ、以下のエラーが表示さました。なぜVPCを作成し直したかといいますと、弊社のAWS検証ルールで一定期間を超えたVPCなどのリソースは削除して良いということになっております。。。消さないでとリクエストしておけばよかった。。。。
具体的には以下のエラーです。VPC設定後に「VPCの作成」をクリックした後に、エラーがでてきました。。。真っ赤ですね。。

エラー画面

さてさて、困りました。
一瞬、「原因調査は面倒だから大阪リージョンに作っちゃおう!AWS便利!」と思ったのですが、「The maximum number of VPCs has been reached.」とエラー原因っぽいものも合わせて表示されておりましたので調査してみることにしました。
調査してみると、どうやらオペミスなどが原因で意図しない課金が発生しないようにAWSはサービス毎にクォータという制限を設けているという事、またその制限はAWSへの申請により緩和することができることがわかりました!!!
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/userguide/amazon-vpc-limits.html

上記のURLに詳細がございますが、デフォルトではリージョンあたりのVPCの数は「5」に制限されており、AWSへ申請することで最大「100」までに上限を変更できるようです。AWSマネージメントコンソールから東京リージョンのVPCの数を確認したところ、やはり既に5個のVPCが作成されておりました。
今回のようなエラーは実環境では、あまり発生しないかもしれませんが、実は弊社では複数人が同時にAWS環境を検証しており、以下のような状況となっておりました。。

VPCの数

さて原因も判明したことですので、このクォータの制限を緩和してもらう申請を行おうと思います。手順は以下のAWSのブログが簡潔で分かりやすかったです。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-service-quotas/

  1. 以下のURLからService Quotasのサービスにアクセスします。※要AWSログイン
    Service Quotasのサービスにアクセス
  2. 画面左のAWSサービスをクリックして、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)サービスを検索し、選択(クリック)します。
    Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)サービスを検索し、選択
  3. VPCのクォータ(制限)の一覧がリストで表示されますので、今回は「VPCs per Region」をクリックします。
    VPCのクォータ(制限)の一覧
  4. 「5」の制限を緩和したいので「クォータの引き上げをリクエスト」をクリックします。
    クォータの引き上げをリクエスト
  5. クォータ値を希望する値(今回は「10」にしました)に変更し、リクエストをクリックします。
    クォータ値を希望する値(今回は「10」にしました)に変更
  6. 下段の「最近のクォータ増加リクエスト」に先ほどの申請のステータスが「保留中」と表示されるので少し待機します。
    下段の「最近のクォータ増加リクエスト」に先ほどの申請のステータスが「保留中」と表示される
  7. ステータスが「承認されたクォーターリクエスト」に変更されたことを確認します。(申請の1時間後に見返したら既に承認されてました。。)

以上の手順を実施することで、1つのリージョンで「5」以上のVPCを作成することが可能になりました!!
メール申請などもなく、とても簡単に制限を緩和することができました。
次回は、念願の!?インターネットゲートウェイの作成方法をお伝えできればと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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