vSphere+、vSAN+のご紹介

こんにちは、VMware担当の千葉です。

今回は、6/29にVMwareより発表されたvSphere+とvSAN+のご紹介をさせていただきます。

vSphere+とvSAN+は従来のvSphere及びvSANを置き換えるものではございません。
従来からの製品の組み合わせにクラウドからの管理機能を追加した新パッケージとなります。
ライセンス体系についても従来と異なる点がいくつかございますので順を追ってご説明させていただきます。

■vSphere+、vSAN+とは

今回発表されたvSphere+、vSAN+を導入することによって、お客様はオンプレの環境をクラウドから一元管理、運用をすることができるようになり、オンプレにクラウドの持つ利点をもたらします。Tanzuに関する機能もパッケージに含まれておりますので、ハイブリッドクラウドの活用やアプリケーション開発者の生産性向上にもつなげることができます。

具体的には従来のオンプレ環境にCloud Gatewayを新たに設置し、それをVMware CloudのCloud Consoleに接続する構成となります。オンプレにあるvCenterはCloud Gatewayを通じてCloud Consoleに登録されます。この構成によって今後様々な操作をクラウド側から一元的に行うことができるようになるというのがvSphere+の製品概要です。Cloud Gatewayはプロキシのような働きをしてvCenterやVMが直接クラウドに接続されるわけではないのでご安心ください。

■vSphere+のライセンスで使用できる製品、機能

続いてvSphere+のライセンスに含まれる製品、機能についてご紹介させていただきます。従来のようにエディション別に分かれておらず、必要な製品、機能を含めたオールインワンパッケージとなっております。vCenterについても必要な数だけ立てていただけるようになっております。vSphere+のライセンスで使用できる製品、機能を以下にまとめさせていただきました。

  • オンプレミス側で使用できる製品
    vSphere Enterprise Plus
    vCenter Server Standard
    Tanzu Standard Runtime
    Project Monterey
  • クラウド側で使用できる機能
    複数vCenter環境の一元管理(インベントリ、イベント・アラート、セキュリティ)
    サブスクリプションライセンス管理 ←次項で改めてご説明いたします。
    Tanzu Mission Control Essentials(開発中)

■vSAN+のライセンスで使用できる製品

vSphere+の環境でvSANを使用する場合はvSAN+のライセンスが必要となります。従来からの通常のvSANのライセンスを混在させることはできません。vSAN+のライセンスではvSAN Enterpriseを使用することができます。

クラウド管理画面のキャプチャイメージ

クラウド管理画面のキャプチャイメージ

■ライセンスの購入について(vSphere+/vSAN+共通)

ライセンス購入については従来と比較して2点変更があります。

① サブスクリプションライセンス
永続ライセンスでの提供は無くサブスクリプションのみとなります。
契約期間は1年 or 3年or 5年となります。
サブスクリプションにはProduction SnSが含まれます。
既にvSphere Enterprise/ Enterprise Plusをお持ちでSnS契約期間内であればSubscription Upgrade Program(SUP)によってより安価にvSphere+/vSAN+への移行が可能です。
ライセンスはキーではなくクラウド側のCloud Consoleによって管理されます。
契約以上のコンピューティングリソース(CPUコア数)が使用された場合は1時間単位で計測され月毎に超過分の追加請求が行われます。

② ライセンスカウント方法
ライセンス数のカウントが従来の物理CPU数からCPU毎のコア数に変更となります。
CPU毎に最低16コア分のライセンスが必要となります。
例えば12コアのCPUが2個の構成でしたら2CPU×16コアライセンスで32コア分のライセンスが必要となりますので注意が必要です。
16コア以上は1コア単位でのカウントとなりますので、1CPU×20コアの構成でしたら20コア分のライセンスが必要となります。

■vSphere+/vSAN+に関する情報について

Sphere+/vSAN+に関する情報は既にPartner Connectに多数アップロードされております。
https://vmstarcommunity.force.com/partnerconnect/s/vsphere
日本語版の資料はまだ用意されておらず、英語版での提供のみとなります。言語をEnglishに変更してご確認ください。

いかがでしょうか。
クラウドからの管理機能に関しては従来より早いサイクルで機能追加が行われるとVMwareからアナウンスされております。また皆様のご提案に役立つ情報が出てまいりましたらこの場でご紹介させていただきたいと思います。

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