DX仮想クラウド基盤の概要及びアーキテクチャ

皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。

今回から数回に分けて弊社オリジナルサービスである『DX仮想クラウド基盤』をより知っていただくため、
サービスの概要やアーキテクチャについて、深掘りした内容をお届けしていきます。

本コラムのアジェンダ
■ DX仮想クラウド基盤の概要

-VMC on AWSについて
-責任分界点

■ DX仮想クラウド基盤のアーキテクチャ

-テナントとは?
-テナントへのアクセスについて
-専用のUIについて

※本コラム内の画面キャプチャは、最新バージョンとUIが異なる場合がございます。

■ DX仮想クラウド基盤の概要

DX仮想クラウド基盤は「VMware Cloud Director service(以下、CDs)」を用いて、「VMware Cloud on AWS(以下、VMC on AWS)」のリソースを分割し、複数のユーザーで共有可能なマルチテナント化を実現したサービスとなります。
VMC on AWSを占有して利用すると非常に高価であり、手を出しづらかったお客様にも、低コストでVMwareのクラウド環境をご利用いただくことが可能です。

VMC on AWSについて
DX仮想クラウド基盤のベースとなるのは、もちろんVMC on AWSになります。
VMC on AWSの基盤内では、AWSのベアメタルインスタンス上に、vSphere、vSAN、NSXが展開されます。
ここで作成されるクラスタをSDDC(Software-Defined Data Center)と呼びます。

責任分界点
DX仮想クラウド基盤はDISのマネージドサービスになりますので、お客様はハードウェア障害やVMware環境のアップグレード、パッチの適用などを気にする必要なく、テナントに展開した仮想マシンの管理のみに集中していただくことが可能です。

■ DX仮想クラウド基盤のアーキテクチャ

ここからはアーキテクチャについてご説明していきます。
CDsによって、VMC on AWSを分割し、ユーザー専用のテナント(リソース)をご利用いただくことが可能です。
このテナントには、ファイアウォールやNAT、DHCPなどのルーター機能を持った、専用の仮想ルーター(Edge Gateway)が作成されます。

テナントとは?
お客様専用に割り当てられたリソースのことをテナントと呼びます。
vSphereのリソースプール機能によく似たもので、お客様はリソースの範囲内で仮想マシンを自由に作成することができます。
DX仮想クラウド基盤では、テナントに割り当てられるリソースの容量を、「リソースユニット」と呼んでおり、1リソースユニット辺り“CPU10GHz、メモリ70GB、ストレージ1.2TB”で提供しております。
また、リソースを増加したい場合は、リソースユニット単位にてご契約いただく形になります。

※2022年8月より、リソースユニットの容量及び料金プランが更新されました。
詳細はDX仮想クラウド基盤特設サイト内の“料金プラン”をご覧ください。(要ログイン)
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/in/tss/dx-cloud/plan.html

テナントへのアクセスについて
テナント単位でURLが発行されますので、ユーザー様専用の環境としてご利用いただけます。
また、テナント内にてアカウントの作成等の管理も可能であり、別テナントへはアクセスできない仕様になっております。

専用のUIについて
CDsが提供する専用のUIを利用して操作を行います。
vSphere環境で一般的に利用されるvCenter Serverと近い感覚で、仮想マシンの操作が可能です。

今回のコラムは以上になります。
次回はテナント内でのコンピュートリソースがどの様に消費されるかについてご紹介させていただきます。

DX仮想クラウド基盤の特設サイトも併せてご確認ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/tss/dx-cloud/index.html

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