企業の生き残りをかけたデジタル変革への対応。デジタルの力を最大限に生かすには、IoTやビッグデータ、AIへの対応が求められ、コンピュータが扱うデータ量も年々増加する傾向にあります。すでにデスクトップワークに1TB以上のストレージシステムを導入する企業も珍しくありません。最近では処理速度で劣るハードディスクドライブ(HDD)を、高速なソリッドステートドライブ(SSD)に置き換える企業も増えてきました。

しかし、1TBのSSDストレージはHDDに比べて数倍の価格差があります。中には、コストを抑えながら高速パフォーマンスと大容量を得るために、HDDとSSDのデュアル構成を採用する場合があります。そこで提案したいのがインテルの「インテル® Optane™ メモリー」。NANDメモリーより耐久性に優れ、高速なデータの読み書きを実現する3D XPoint™ テクノロジー、PCIe® 転送インターフェイス、インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジーといった先進のテクノロジーを組み合わせた次世代型メモリーです。安価なHDDだけでも使いやすさと高速性に優れたストレージシステムを実現します。

インテル® Optane™ メモリーを利用するには、マザーボードのスロットにメモリーを差し込み、ソフトウエアをインストールするだけです。ストレージに関する専門的な知識やノウハウも必要がないため、情報システム担当者がいない中小企業でも気軽に導入可能で、デジタル投資を最小限に抑えることができます。

インテル® Optane™ メモリーを搭載したコンピュータは、高速なメモリーとスマートなキャッシュ機能によって、ストレージへのアクセスを高速化します。インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジーが、コンピュータの動作を自動的に学習し、頻繁に発生するタスクや重要なタスクをメモリーに記憶することで、それらの情報へのアクセスを高速化します。また、HDDとSSDのデュアル構成にした場合、OSやアプリケーション、データをストレージに保存する際に、自動的にドライブを指定して振り分けます。

一般的なエンドユーザーにおけるコンピュータの構成と、インテル® Optane™ メモリーとHDDによるコンピュータ(第7世代インテル® Core™ プロセッサー・ベースのシステム)の構成を比較してみましょう。ストレージシステムが大容量を優先した1TBのHDDによる構成の場合、容量はそのままで、パフォーマンスと使いやすさが向上します。ストレージ・システムがパフォーマンスを優先したSATA SSDの場合、パフォーマンスと使いやすさはそのままで、大容量化を低コストで実現します。そして、SATA SSDとHDDのデュアル構成をとっている場合、使いやすさと容量はそのままで、パフォーマンスの向上が図れます。

インテルによるベンチマークでは、インテル® Optane™ メモリーを搭載したコンピュータはHDDのみの構成と比較して、日常的な作業において最大2倍の応答性向上、ブラウザーの起動において最大5倍の高速化、ストレージ・パフォーマンスにおいては最大14倍の高速化を実現しました。これによって、通常のオフィス業務においても、業務効率を上げることが可能です。

一方で、デジタル変革においては、データの分析と活用が必須です。コールセンターの履歴、SNSでの反応、実店舗での販売履歴、オンラインショッピングサイトの購入履歴とレビュー、POSデータなど、顧客に関するデータは社内外を含め様々な形で発生しています。こういった、顧客に関わるすべてのデータを収集・分析し、今どのような顧客がどういった商品やサービスを望んでいるのかを把握することが、新商品の開発やカスタマーエクスペリエンスの向上に結び付きます。また、製造業においても、生産性向上のために必要なIoTデバイスからのデータが、膨大な数に膨らんでいます。

このように、これからの企業に求められる重要な要素がビッグデータへの対応であり、そのために大容量ストレージの導入とその効率化は必須です。今まさにデジタルへの対応を進めている企業にとって、インテル® Optane™ メモリーが持つ高速化と大容量を実現するソリューションは、コストパフォーマンスの高い投資効果と、業務の効率化を両立する唯一無二の選択になるでしょう。