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働き方改革提案の効果的な糸口は
業務の“可視化”と“ロボット化(自動化)”
-日本の労働問題からソリューション提案へ-


NEC「働き方見える化サービス」「NEC Software Robot Solution」
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国内企業にとって喫緊の経営課題となっている働き方改革は、多くのビジネスチャンスの創出が期待されます。しかし、具体的に何を提案すればいいわからないという販売パートナーも少なくないでしょう。そうした課題を抱える販売パートナーにとって、NECが用意する「働き方見える化サービス」と「NEC Software Robot Solution」は、働き方における課題抽出から解決までを一連の流れで提案できる効果的なソリューションです。日本の労働問題と働き方改革の関係を押さえた上で提案できれば、多くの商機を獲得できるはずです。

日本の労働問題と働き方改革の関係とは?

 働き方改革関連のソリューションを提案する際に、まず、前提の知識として確認しておきたいのは、日本の労働問題です。

日本の労働問題[1]「少子高齢化」

 ご存じの通り、日本は少子高齢化が進み、15歳から64歳までの生産年齢人口が減少しています。高齢化に伴った介護離職も深刻化しています。このように労働力が減少する中で、企業の生産性を確保するために注目が集まっているのが、生産性の向上を目的とした働き方改革です。


少子高齢化による人手不足

少子高齢化による人手不足

日本の労働問題[2]「長時間労働と低い労働生産性」

 総務省の調べでは、日本の労働者の半数以上が日常的に残業している実態が明らかになりました※1。主要先進7カ国の時間当たりの労働生産性比較では、日本は最低の数値を記録しています※2。これらの調査が指し示す働き方改革の方向性が、「残業時間の削減」と「生産性の向上」になるのです。

※1 総務省統計局「平成24年就業構造基本調査・結果の概要」
※2 公益財団法人 日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2016年版」



長時間労働の社会問題化と低い労働生産性

長時間労働の社会問題化と低い労働生産性

日本の労働問題[3]「政府の取り組み」

 日本政府は2017年を「働き方改革断行の年」と位置づけ、「働き方改革実行計画」を決定しました。そして2018年の4月には、「残業時間の上限規制」「有給取得の義務化」「勤務間インターバル制度」などを含む「働き方改革関連法案」が閣議決定され、6/29の参院本会議で可決・成立しています。

 こうした国を挙げた取り組みを背景に、多くの企業が働き方改革に着手し始めている今こそ、大きな商機が見込めるタイミングと言えるでしょう。

まずは勤務状況の可視化で現状を把握

 生産年齢人口が減少し、人手不足が深刻化する中で、いかに労働生産性を高めるか。まず必要なのは、現状の可視化です。これを実現するクラウドサービスとしてNECが提供しているのが、「働き方見える化サービス」です。PCの利用状況を自動で収集し、客観的なデータで従業員の働き方を見える化できるサービスです。長時間労働といった現状の働き方の課題の実態把握と、その改善に有効です。


「働き方見える化サービス」のサービス概要

「働き方見える化サービス」のサービス概要

 働き方見える化サービスでは、クライアントソフトを従業員のPCにインストールします。それによって、個々の従業員のPC操作ログやMicrosoft Officeアプリの操作ログ、Skype for Businessと連携した在席情報、Microsoft Outlookの予定情報と連携したデータ収集が実現します。これらによって従業員の勤務状況を可視化できるようになるのです。また、顔認証ソフト「NEC NeoFace Monitor」との併用で、テレワーク時の従業員本人の作業証明なども行えます。

 働き方見える化サービスによって、例えば、隠れ残業の実態が把握できます。出退勤の記録上では勤務を終了しているにもかかわらず、実際にはカフェや自宅などでPC作業を行っているという状況が正確に分かるようになるのです。また、アプリの操作ログや予定情報などからは、ファイルの作成時間、会議時間、外出時間といった従業員の勤務中の時間の使い方も明らかになります。こうした業務プロセスの可視化によって、時間をより意識した効率的な働き方への取り組みや適切な指示などが可能になるのです。


PCの操作状況など客観的なデータで勤務状況を見える化できる。

PCの操作状況など客観的なデータで勤務状況を見える化できる。

 収集データをもとにした従業員の勤務実態は、働き方見える化サービスのポータル画面で一元的に確認できます。残業時間や隠れ残業などを把握できる「見える化ダッシュボード」や、従業員のPCの操作状況や在席情報などが確認できる「勤務実績一覧」で、従業員個人の勤務状況に加えて、グループ単位など組織全体の働き方がグラフで可視化されます。

 勤務実績として登録された情報から、会議、外出、残業、申請外勤務を自動集計する「働き方集計」、登録されたタスク名(会議や外出など)と一致(完全/部分一致)したタスクを自動集計して表示する「タスク集計」、PC操作ログから利用時間の長いアプリやファイルの上位5個の操作時間を自動集計して表示する「アプリ集計」といった機能も利用できます。従業員個人のタイムマネジメント意識の向上に寄与します。


個人の働き方(左)及び主に利用しているアプリケーション(右)の集計結果がグラフで確認できる。

個人の働き方(左)及び主に利用しているアプリケーション(右)の集計結果がグラフで確認できる。

 なお、働き方見える化サービスには個人単位で時間の使われ方を可視化できる「Standard」エディションと、個人に加えてチームや組織全体の時間の使われ方を可視化できる「Advanced」エディションが用意されています。テレワークなど限定された使い方には「Standard」、オフィス全体の業務の見える化には「Advanced」の提案が適しているでしょう。

 働き方見える化サービスの利用によって、働き方改革の入口となる勤務状況の把握が実現し、「残業の見える化による労働基準法の順守推進」や「業務効率化につながる気づきの支援」、また、「テレワークの推進」につなげられるのです。

 なお、働き方見える化サービスの価格は、「Standard」が1 ID 500円、「Advanced」が1 ID 980円でいずれも初期費用はかかりません。DISのサブスクリプションポータル「iKAZUCHI(雷)」とも連携しており、低価格とあわせた提案のしやすさも魅力です。

定型業務はソフトウェアロボットにお任せ

 働き方見える化サービスで業務の実態が把握できるようになると、時間のかかっている作業や定型的な作業が浮き彫りになります。例えば伝票入力や売上集計、顧客データ登録などが定型的な作業にあたります。もちろんこれらの作業については、従来から作業負荷を低減させたいと考えてきた企業は少なくないでしょう。このようなニーズに応えられるのが、NECのRPA(Robotic Process Automation)ソリューション「NEC Software Robot Solution」です。

 RPAは現在非常に注目を集めている分野です。PCやサーバーなどにインストールして、データ入力などの定型業務をソフトウェアロボットに代行させるソリューションとなります。受発注データや売上・納品伝票のデータ入力のほか、顧客データの登録、アンケート集計、給与・勤怠データ集計といった作業の自動化の実現を支援します。

さまざまな業務でRPAの効果(自動化、作業時間短縮、作業品質向上)が期待できます。

さまざまな業務でRPAの効果(自動化、作業時間短縮、作業品質向上)が期待できます。

 RPAは複雑なシステム開発を必要とせず、PCなどにソフトウェアをインストールするだけで使用できる即効性のあるソリューションとして注目を集めていますが、NECのSoftware Robot Solutionは、代行させる定型業務の登録(ロボット構築)においても、プログラミング不要で利用できる点が大きな特長です。実行すべき内容は項目の選択や操作対象のアイコンやボタンを画像としてキャプチャーするだけで完了します。

 例えば、伝票入力であれば、操作対象の伝票管理システムや伝票ファイルのアイコンを画像として登録することにより、ロボットが登録した画像を画面上から探し出し、クリックなどの指示された動作を実施します。さらに伝票管理システム内のデータ入力箇所の画像を起点に、伝票ファイル内で指定した必要データをソフトウェアロボットが自動で入力します。OCR機器と連携させれば、大量の紙伝票の「テキスト情報を持つCSV形式などの電子データ化」→「CSVデータを伝票管理システムへ自動入力」といった環境をNEC Software Robot Solutionで構築できます。


 NEC Software Robot Solutionを活用することにより、データ入力などの作業内容に一定のパターンがある定型業務から従業員を解放し、企画立案といった付加価値の高い業務へとシフトさせることが可能になります。また、作業時間の短縮だけでなく、入力ミス、作業漏れといった人為的なミスの排除による作業品質の向上も実現します。

RoboSolの製品概要

RoboSolの製品概要

 なお、NEC Software Robot Solutionは純国産製品なので、マニュアルやインターフェースは日本語で構成されています。検討段階からNECによる充実したサポートが受けられるメリットもあわせて、顧客に安心して提案できるポイントになるでしょう。

 このように、NECが提供する働き方見える化サービスとNEC Software Robot Solutionは、国内企業が抱える働き方改革の課題解決を支援するソリューションとなります。販売パートナーの新たなビジネスチャンスの獲得に大きく貢献するはずです。

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