Dell EMCブースレポート@『DISわぁるど in 北陸 かなざわ』

働き方改革とデジタルトランスフォーメーションを支援するエンド・ツー・エンドのトータルソリューションを披露

2018年7月18日と19日の二日間にわたって石川県金沢市で開催された「DISわぁるど in 北陸 かなざわ」の展示会場で多くの来場者が足を止め、説明員と熱心に会話をしている光景がひときわ目立っていた展示ブースがあった。そこに出展していたのはDell EMCである。Dell EMCは多種多様なクライアントデバイスからワイドな曲面モニターや8Kモニター、大画面タブレット、そしてHCIサーバーやストレージまで、同社の幅広いポートフォリオを構成する製品を展示していた。

七つのメソッドで働き方改革を支援

 ビジネスや業務では以前よりITの活用が必須となっており、その依存度が高くなっていた。そして働き方改革の実践が不可欠となった現在、ITの活用からITの使いこなしへと進展しており、ITを適材適所で効果的に活用することで生産性を上げることが求められるようになった。ただしITに求める要件は仕事の内容や仕事の仕方によって多様化している。

 「DISわぁるど in 北陸 かなざわ」の展示会場でDell EMCの展示ブースを案内していただいたデルのパートナー事業本部 第一営業本部でパートナーデベロップメントマネージャを務める中村隆夫氏は「Dell EMCはクライアント製品から企業や組織のITインフラを支えるサーバーやストレージまで、お客様自身の仕事や、企業の経営や事業に求められるさまざまなご要望に応えられる幅広く豊富な製品およびソリューションのポートフォリオを持っています」と説明する。

 そして「お客様において重要な取り組みである働き方改革に対しても、お客様の働き方に応じてさまざまな支援を提案・提供することができます」とアピールする。

 そこでDell EMCではユーザーごとに異なる働き方を支援するために七つのメソッドを提唱している。そのメソッドでは働き方を「社内移動型」「デスク型」「外勤型」「在宅型」「クリエイティブ型」「エンジニア型」「現場作業型」に分類している。

デルのパートナー事業本部 第一営業本部でパートナーデベロップメントマネージャを務める中村隆夫氏にDell EMCの展示ブースを案内していただいた。

「Latitude 12 Rugged Tablet」は「IP65」準拠の防塵防噴流仕様に加えて米軍調達規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高さ1.2メートルからの落下に耐える耐衝撃性能やマイナス29度でも使える耐低温性能を備える堅牢タブレットだ。11.6型、解像度1,366×768ピクセルのマルチタッチ対応ディスプレイにコーニング社のゴリラガラスを採用しており、日光下でも視認性が高く、手袋を着用していてもタッチ操作が行える。またバッテリーはホットスワップ対応で最大12時間のバッテリー駆動時間を実現。今年の秋にはさらに堅牢な防爆仕様のモデルも国内で発売される予定だ。

34インチ曲面ウルトラワイドモニター「U34125W」は、1台のモニターで広大なワークスペースが快適に、そして効率よく利用できるのが魅力だ。実際に画面の前に座って画面を見てみると、画面が非常にワイドであるにもかかわらず絶妙な曲面の効果で左右の隅まで表示が自然に見え、広大な表示面積を余すところなく使いこなせる。ハイパフォーマンスなデスクトップPCと組み合わせれば、生産性が高まること間違いなしだ。

エンタープライズ向けも全方位展開

 例えば社内移動型のユーザーは持ち運びに便利なテクノロジーを用いたコラボレーションを求めているという。このニーズに対してDell EMCではノートPCから2in1、そのほかコラボレーションを支援する周辺機器など豊富なラインアップを用意している。

 また現場作業型には堅牢タブレット「Latitude 12 Rugged Tablet」を、クリエイティブ型には大画面タブレット「Canvas」を、さらにエンジニア型にはデスクトップやノートのワークステーションを用意している。

 中村氏は「デスク型など主にオフィスで仕事をするお客様は、性能もコストパフォーマンスも高いデスクトップPCをお勧めします。さらにモニターは広大なデスクトップで作業効率を高められるウルトラワイド型の曲面モニターを利用すれば、生産性がぐっと向上するはずです」とアドバイスする。

 さらにエンタープライズ向けについてはデジタルトランスフォーメーションを支えるインフラとして、管理を容易にするHCIやシンクライアント端末「Wyseシンクライアント」を組み合わせたシンクライアントソリューション、それに付随するネットワークソリューションやユニファイドストレージ「Unity」、バックアップ製品でトップシェアを誇る「Data Domain」などがラインアップしており、「お客様の課題や要望に応じて、さまざまなソリューションをご提案できます」(中村氏)と強調する。

4Kモニターの表示画面に感動している場合ではない。31.5インチ8Kモニター「UP3218K」の表示を見れば、さらなる高性能の恩恵が実感できるはずだ。UP3218Kの画面に表示された写真は実物を肉眼で見る以上の鮮明な画質を実現しており、もはやアートの領域と言えよう。

「Canvas」はクリエーターの生産性と創造性、そして表現力の向上に貢献する大画面タブレットだ。操作はタッチ操作とペン入力に加えて、ダイヤル型入力デバイス「トーテム」も利用できる。会場には本物のクリエーターを招いて、実機でイラストを描くなどのデモンストレーションを披露した。

企業や組織のITインフラを支えるサーバー「PowerEdge R7415ラックサーバー」の実機が展示され、説明員は筐体の内部を見せて来場者に細かく説明していた。特にPowerEdge R7415ラックサーバーはサーバーの台数を増やすことなく、省スペースでパフォーマンスを向上させられるスケールアップに優れ、中小企業からデータセンターまでのニーズに幅広く対応できる製品だ。

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