ブラックボックス・ネットワークサービス株式会社

機械のリモート操作を簡単に実現!
機器管理業務の効率化に寄与する
遠隔操作ソリューション


BLACK BOX IPKVM Emerald・KVMエクステンダ
BLACK BOX IPKVM Emerald・KVMエクステンダ

機器管理において大きな課題となるのは、機器の確認へ行く際にかかる移動時間です。各機器の間を何度も往復する必要が出てくるだけでなく、広い敷地を持つ工場であれば、車や自転車などを使って移動している方もいるかと思います。こうした移動時間もダウンタイムが伸びる要因となり、生産性の低下につながります。この課題を解決するのが、ブラックボックス・ネットワークサービスの遠隔操作ソリューションです。機器の遠隔操作によって集中管理を実現し、移動にかかる時間を大幅に削減します。

移動時間と人員不足が機器管理の課題

工場をはじめとした現場の機器管理で課題となるのが、機器を監視・管理するに当たってかかる移動時間です。各機器が離れた場所に置かれているため、それぞれの管理を行う際に何度も機器間を往復することになったり、敷地が広いと自転車を使って移動したりなど、膨大な移動時間が発生してしまいます。移動時間を省略するために、機器ごとに管理者を配置しようとすると、今度は人員が足りないという問題が出てきます。

そうした課題を解決するのが、ブラックボックス・ネットワークサービスの遠隔操作ソリューションです。機器の集中管理を実現し、移動時間の短縮に貢献します。1カ所でまとめて機器の管理が行えるようになるため、人員不足の問題もクリアします。

多様なニーズを満たすラインアップ

ブラックボックス・ネットワークサービスの遠隔操作ソリューションは、PCや制御機器をキーボード・マウス・モニターから離れた場所に設置できるようになります。モニター類と遠隔操作を行う機器を1対1で接続する「KVMエクステンダKVXシリーズ」と、モニター類とPC/制御機器を任意の台数で接続可能な「IPKVM Emerald」の2種類を用意しています。専用ケーブルを必要とせず、一般的なLANケーブルや光ファイバーケーブルで延長できるため、安価かつ容易に遠隔操作の環境を整備できます。

KVMエクステンダKVXシリーズとIPKVM Emeraldは共に、タッチパネルやプリンターといったUSBの各種周辺機器も延長でき、指紋認証をはじめとした生体認証、NFCカード認証などの多要素認証にも対応しています。また、OSの種類を問わず遠隔操作が可能なので、OS別に遠隔操作ソリューションを導入する必要がありません。一つのソリューションだけを導入すればいいので、全ての機器を同じシステムで管理でき、多数のシステムの操作方法を覚える手間がなくなります。

KVMエクステンダKVXシリーズは、設定なしで物理的にPC/制御機器とキーボード・マウス・モニターを接続するだけで、遠隔操作を実現する製品です。同一敷地内のPC/制御機器を一括で管理したいときに活用できます。

KVMエクステンダKVXシリーズの特長は、延長したい距離や接続先の機器の端子に合わせて、導入する機器を選定できる点です。まず延長方法は、最大100mの延長が可能なLANケーブルと、550m/10kmの延長が可能な光ファイバーケーブルから選択できます。次に映像端子は、DVI/HDMI/DisplayPortの3種類から選ぶことが可能です。さらに、遠隔操作を行う地点に置くモニターの数がシングルモニターかデュアルモニターかという点からも製品を選択できます。

KVMエクステンダ

IPKVM Emeraldは、PC/制御機器とキーボード・マウス・モニターの1対1の延長から、複数台対複数台の延長まで、フレキシブルな構成に対応するソリューションです。

IPKVM Emeraldの特長は、延長距離が無制限のIPネットワークで接続を行う点です。1セットのキーボード・マウス・モニターで、同一拠点内の複数の機器に対して、切り替えて操作を行うことや、地方や海外の事業所にある制御機器を本社から遠隔操作するといった活用も可能です。

IPKVM Emeraldの特長

また、IPKVM Emeraldで遠隔操作を行うPC/制御機器はネットワークにつなぐ必要がないため、サポートが切れているOSや遠隔操作の仕組みのない古いOSや専用設備であっても、セキュリティリスクを気にせずに遠隔対象の機器に加えることができます。

IPKVM Emeraldの最大の魅力は、低帯域ながら高画質・低遅延で遠隔操作先のPC/制御機器の映像を転送できる点です。映像データをIPネットワークで転送する場合、データを圧縮する必要があります。そのため画質が荒れてしまい、転送先では低画質の映像を見ることになります。IPKVM Emeraldでは、ブラックボックス・ネットワークサービスの高い圧縮技術を使うため、高画質の映像を転送先で確認できます。構成によっては4K解像度にも対応が可能です。また、低遅延で画像を転送するため、マウス操作の遅延が少なく、快適に遠隔操作が行えます。

IPKVM Emeraldを使うに当たって一緒に活用していきたいのが、マルチビューソリューションの「Emerald DESKVUE」です。Emerald DESKVUEは、モニターに分割した画面をリアルタイムで表示できるソリューションです。最大4台のモニターを使用可能で、モニターごとに16タイルまでのマルチビューを表示できます。IPKVM Emeraldで複数台のPC/制御機器の遠隔操作を行う際、Emerald DESKVUEを併せて使用すれば、少ない台数のモニターで多くの台数の機器管理が行えます。

Emerald DESKVUEを併せて使用すれば少ない台数のモニターで多くの台数の機器管理が行えます

業種・業界問わず遠隔操作を実現

遠隔操作ソリューションは、機器の遠隔操作をしたいニーズを持つ企業であれば、業種・業界を問わず活用が可能です。

例えば、クリーンルーム内の機器を管理したい製造業で活用されています。ある製造業には、クリーンルーム内の機器に問題が起こった場合、迅速に対応したいというニーズがありました。しかしクリーンルームに入る際は、専用の作業着に着替える、手指の消毒を行う、エアシャワーを浴びるなどの工程をしなければならず、ダウンタイムが発生していました。そこで遠隔操作ソリューションを導入したところ、クリーンルームの外から機器の問題に対応でき、ダウンタイムの削減が可能になりました。遠隔監視も行えるため、異常の早期検知も実現しています。

クリーンルームでのKVMエクステンダ導入例

クリーンルームでのKVMエクステンダ導入例

クリーンルームでのIPKVM Emerald導入例

クリーンルームでのIPKVM Emerald導入例

一般企業でも、サーバールームの管理を行いたいケースで活用が進んでいます。別フロアにサーバールームがあったり、サーバールームへ入るに当たって申請が必要だったり、管理の際に移動の手間がかかる企業で遠隔操作ソリューションが使われています。また、遠隔操作ソリューションは企業ネットワークとは別にネットワークを構築して使用するため、セキュリティの担保も可能です。ネットワーク分離を行うことで、サーバーに直接アクセスできないようになるので、ハッキングされたりランサムウェアを送り込まれたりなどのセキュリティ被害を防止できます。

そのほかにも、交通インフラや公共インフラ、放送・映像制作をはじめとした多数の機器を管理したい現場において、コントロールルームを作る目的で導入されています。

ブラックボックス・ネットワークサービスのIPKVM Emeraldは、スモールスタートが可能なソリューションとなっています。1対1の構成から始めることもできるので、顧客が遠隔操作を行いたい台数や距離に合わせてソリューション提案を行うことが可能です。

PC/制御機器の遠隔操作を実現し、作業時間の短縮が行える遠隔操作ソリューション。多数のラインアップをそろえ、さまざまな業種・業界で活躍できる本製品は、多くの企業の生産性向上に貢献するでしょう。

特別企画の記事