第1回:概要編
会議時のケーブル接続の手間・イライラから解放
進行を驚くほど軽やかにし生産性をあげるインテル(R) Pro WiDi

ワイヤレス化はこれからのオフィス環境の基準だ。その実現のために注目したいのが、インテル®が提供するインテル® vProTMテクノロジーだ。同テクノロジーは、利便性と安全性を両立させたワイヤレス環境を提供するからだ。この連載では、特にケーブル環境でストレスをためがちな会議におけるインテル® vProTMテクノロジー(インテル® Pro WiDi)の効果を紹介していく。第1回目は、インテル® Pro WiDiが会議をどのようにワイヤレス化できるか解説しよう。

会議室のワイヤレス化でストレスフリーに

会議室のワイヤレス化でストレスフリーに 新しい会議の形を実現

 オフィスを快適にするためのワイヤレス化が進んでいる。例えば、無線LANが搭載されたノートパソコンやタブレットで社内を移動し打ち合わせを行う光景はもはや一般的になったと言えよう。しかし会議室で会議を行う場合は、会議室に設置された大型モニターなどにPCをケーブルで接続するのが普通で、そのような状況では次のような事態が発生していた。

  • プレゼンテーションの開始時やプレゼンターが交代するたびにケーブルを抜き差ししなければならず、無駄な時間がとられてしまっていた…
  • 大会議室では、プレゼンターはケーブルが届く範囲に着席しなければならないといった制約が生じていた…
  • 用意されたケーブルに対応する端子がPC側に搭載されていない…。こうした事態を避けるためにケーブルを常に携帯する…。

 このような諸々の問題を解決するのがワイヤレス化だ。PCと大型モニターとの接続をワイヤレスにできれば、抜き差しの手間、端子の形状やケーブルの長さの問題など、ケーブルが存在することで生じていた一切の煩雑な事態から抜け出せる。そして、より自由な形で会議が行えるようになる。
 まさに、会議のスマート化によるストレスフリーな環境である。こうした会議の新しい形が企業のオフィスで実現しつつあるのだ。

会議を変える、ビジネス仕様のワイヤレスミラーリング規格

 会議室のワイヤレス化を実現するのは、インテル® vProTM テクノロジー搭載PCで利用できるインテル® Pro ワイヤレス・ディスプレイ(WiDi)だ。インテル® Pro WiDiと専用レシーバーを利用することで、PCの画面を会議室のモニターにワイヤレスで表示できるようになる。現在普及している画面伝送技術「MIRACAST(ミラキャスト)」のプレミアムバージョンのようなイメージだ。  インテル® WiDi自体は数年前からコンシューマー用途でも提供されていたが、本連載のテーマになるのはビジネス用途に特化したProバージョンだ。MIRACASTのプレミアムバージョンと表したのも、その点が理由だ。インテル® Pro WiDiでは単なる画面伝送に留まらず、セキュリティ機能も用意されているのだ。  インテル® Pro WiDiを利用するのは簡単だ。会議室のモニターに専用レシーバーを接続しておく。そして、インテル® vProTM テクノロジーを搭載したPC側でインテル® Pro WiDiのソフトを起動させる。端末が認識されれば、すぐに画面表示を開始できる。  画面の表示モードは「占有型」「協調型」「指名型」の三つが用意されている。占有型では、1人のユーザーが独占して画面表示を行える。協調型は、複数人で交代しながらの画面表示が可能だ。表示させられる数は全部で16台。画面表示を交代する際もボタン一つで切り替えられる。指名型は、画面を表示させるPCを1台のPCから指示できる。

ビジネスで安全に利用するためのうっかりミスを防ぐ機能も用意

 インテル® Pro WiDiを利用すれば、モニターとのケーブル接続という無駄な作業をなくすことが可能だ。複数人でのプレゼンでもプレゼンターの切り替えをPC上でスムーズに行える。プレゼンターの座席位置は制限されることがない。こうした利点は、大会議室でも大いに発揮されるだろう。  セキュリティ機能としては、隣接する部屋のモニターに間違って投映しないように事前に接続先を確認できる機能や、モニターに接続中であることを表示するアイコン機能などが搭載されている。アイコン機能は、モニターに接続中であることを忘れて意図しない資料を表示してしまうことを防止できる。いずれも、うっかりミスを防ぐ機能だ。また、専用レシーバーなどのアップデートをIT管理者がリモートで行える機能も用意されている。  これらは、ビジネスで安全に利用できるように配慮された機能だと言えよう。コンシューマー向けの画面伝送技術と大きく異なる点である。 

インテル® vProTM テクノロジー搭載PCの絶好の導入の機会に

 ワイヤレス化をオフィス内すべてで一度に実現することは難しい。ただし、会議室のワイヤレス化に限れば、インテル® vProTM テクノロジーを搭載したPCの活用によって手軽に実現できる。会議室でのモニターとのPC接続では多くのビジネスパーソンが手間取った経験を持っているだろう。そのため、会議室のワイヤレス化は、非常に分かりやすく訴求しやすい効果と言える。実際に利用した際も、その実感は大きいだろう。
 現在は、モニターに投映できるレシーバーに加えて、インテル® Pro WiDi機能を内蔵したプロジェクターも販売されている。
 そして、これはインテル® vProTM テクノロジーを搭載したPCの大きな導入のチャンスにもなる。これまでインテル® vProTM テクノロジーのメリットが見えづらいと感じていたユーザーがいたかもしれない。しかし、企業向けのセキュリティ機能などが利用できるインテル® vProTM テクノロジーは企業ユーザーにとって高い効果が期待できる。
 まずは、会議室のセキュアなワイヤレス化を可能にするインテル® Pro WiDiを切り口に、インテル® vProTM テクノロジー搭載PCの導入を加速させていきたい。

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