韋駄天ニュース
会議室のワイヤレス化で会議が変わる
第3回:活用編 画面の簡単バトンタッチや発表者の指定機能で 複数人でのプレゼンもワイヤレスで快適に行える
連載の最終回は、インテル® Pro WiDiを使って実際に行ったケーブルレス会議の様子を紹介する。インテル® Pro WiDiでは、会議のスタイルに合わせた三つの「会議モード」を用意している点が大きな特徴でもあるのだ。
見た目も美しいスッキリした会議環境に
これまでの連載で解説してきたように、インテル® Pro WiDiを利用すればケーブルレスの会議が実現する。それはどのような状態なのか。写真を見て欲しい(写真1)。机上にあるのは、インテル® Core vProTM プロセッサーを搭載したPCとモニター、そしてモニター脇に設置された専用レシーバーだけだ。机上にはPCとモニターを接続するためのケーブルが一切なく、非常にスッキリしているのが分かる。レシーバーはコンパクトであるため、不要なスペースを占有していない(写真2)。インテル® Pro WiDiを活用すれば、このような見た目にも美しい環境で会議が行えるようになるのだ。
それではモニターを利用したワイヤレスプレゼンテーションを始めてみよう。連載の2回目ではWindows 7での利用方法を解説したが、今回使用したPCにはWindows 8.1が搭載されていたため、改めて接続方法などを簡単におさらいする。まずはモニターにレシーバーをHDMIケーブルなどで接続しておく(初期設定は不要)。モニターの電源を入れると、このような表示になる(写真3)。
PC側でインテル® Pro WiDiソフトを起動させて画面上の接続ボタンを押すと、レシーバーを自動的に検索してくれる。Windows 8.1の場合は、検索結果がチャームに表示される(写真4)。該当するレシーバーを選択すれば、PCとレシーバーが接続される。あとはプレゼン用のPowerPointなどをPCに表示させれば、同じ画面がモニターにも表示される。もちろんケーブルレスだ(写真5)。Windows 8.1の場合は、画面の表示方法(複製、拡張など)もチャームで選択する(写真6)。
複数人でのプレゼンを円滑に進める実践的な機能を用意
会議時には複数人でプレゼンを行うことが多い。そのような状況でもプレゼンの引き継ぎなどを円滑に実行する実践的な機能をインテル® Pro WiDiは用意している。それが会議モードだ。会議モードには自分だけが画面を表示できる「占有型」、他のユーザーからの表示要求を可能にする「協調型」、他のユーザーに対して表示を要求できる「指名型」の三つのモードがある。会議時に自分1人だけしかプレゼンを行わない場合は占有型がいいだろう。
複数人でプレゼンを行う際に利用したいのは、協調型と指名型だ。協調型はプレゼンをバトンタッチしていくイメージだ。1人がプレゼンを終えたら、次の人に画面表示の権利を引き継いでいく。この協調型でインテル® Pro WiDiを利用するには、最初にプレゼンを行う人がインテル® Pro WiDiソフトを使用する際に、画面表示を開始させる画面で会議モードの「他のユーザーが表示を要求可能」を選択しておけばいい(写真7)。そうすれば、画面の表示要求を他の人が行えるようになる。
実際には、最初のプレゼン者以外のPCでインテル® Pro WiDiソフトを起動させると、表示の許可を要求できる画面が表示される(写真8)。プレゼンが終了したタイミングで「表示の許可を要求」のボタンを押せば、プレゼンを行っていた人の画面にその旨が表示される(写真9、10)。ここでプレゼンをしていた人が「承諾」ボタンを押せば、画面表示がバトンタッチされる(写真11)。2番目の人はそのままプレゼンを行えばいい(写真12)。同じ要領でプレゼンをどんどん引き継いでいける。
1台のPCからプレゼン発表者の指定も可能
指名型は、司会者などがプレゼンを行う人を指定できるモードだ。このモード(他のユーザーに表示を要求可能)を選択すると(写真13)、会議参加者のPC名とIPアドレスが一覧で表示される(写真14)。指定したいPCを選択すると、そのPCに画面表示の招待が送られ(写真15)、承諾するとPCの画面を表示させられるようになる(写真16)。発表者の順番などを一元管理したい場合に最適なモードだ。
このように、インテル® Pro WiDiを利用すれば、ワイヤレスで快適な会議が手軽に実現する。その効果は、複数人でプレゼンを行う際に、さらに実感できるだろう。プレゼンを始める前のPCとモニターとのケーブル接続の手間や、会議進行中のPCの切り替えといったストレス要素を一切排除できるインテル® Pro WiDiは、会議の円滑な進行を促し、より充実した会議の実現をサポートすること間違いなしだ。
※最新のWiDi アプリケーションではGUIの使いやすさ等が改善されるため、アプリケーションをダウンロードすれば会議での画面の切り替えがよりスムーズになる。
会議室のワイヤレス化で会議が変わるの記事
- 第2回:設定編 vProTMプロセッサー搭載PCとレシーバーを用意すれば誰でも簡単にワイヤレスディスプレイを実現できる
- 第3回:活用編 画面の簡単バトンタッチや発表者の指定機能で複数人でのプレゼンもワイヤレスで快適に行える
- 第1回:概要編 会議時のケーブル接続の手間・イライラから解放 進行を驚くほど軽やかにし生産性をあげるインテル(R) Pro WiDi