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Collaboration 第160回 「Webex Calling 機能紹介 その8 ~ スケジュール・転送 ~」

こんにちは。ダイワボウ情報システム株式会社で、シスココラボレーション製品を担当しているエンジニアの斎藤です。

 

前回までWebex Callingにおける取次について取り上げました。今回は、スケジュールに応じた転送機能について取り上げたいと思います。

 

■Webex Calling におけるスケジュール・転送とは?

日本企業では一般的に、平日 9:00~17:00 を電話受付時間とし、それ以外の時間帯は「営業時間外アナウンス」を流す運用がよく見られます。Webex Calling でも同様に、あらかじめ“スケジュール”を作成し、そのスケジュールに基づいた着信ルーティング(ハントグループ・自動音声応答・着信転送など)を柔軟に行うことができます。


 

たとえば、平日はオフィスに着信させ、夜間はボイスメール(留守電)へ誘導する、休日はコールセンターへ転送するなど、業務形態に合わせて細かな制御が可能です。

 

 

■Webex Calling における「スケジュール」機能とは?

WebexCallingでは、スケジュール設定をGUIもしくはCSVにより設定が可能です。またスケジュールタイプを「営業時間」/「休日」の2タイプから選べるので、かなり柔軟なスケジュール設定ができます。

 

まず「営業時間」のスケジュールでは、1分単位で細かな時間帯を曜日ごとに区切ることができます。また、お昼休みを設けることもできますので、柔軟な営業時間設定に対応可能です。




また「休日」タイプのスケジュール設定においても幅広く設定が可能です。

・毎週(例:毎週土日)

・毎月(例:毎月第 2 金曜日の定期休館日)

・毎年(例:毎年 8/13~8/15 の夏季休暇)

・第○何曜日の指定(例:毎年 10 月の第 3 月曜日)

といった 週/月/年単位の繰り返し設定が可能です。



 


作成したスケジュールは、外線着信(ハントグループや自動音声応答など)の着信転送設定で活用可能です。これにより、営業時間中は着信させ、スケジュール設定した営業時間外は別のグループに着信させるなどのルーティングが可能となりますので、企業の業務フローに合わせた“時間帯別ルーティング”が無理なく設定することができます。

 

■注意点

便利なスケジュール機能ですが、いくつか注意点もあります。

まず、祝日は自動反映されません。Webex Calling では現時点(2025 年時点)で日本の祝日カレンダーが自動反映されませんので、例えば、、、

・毎年の祝日

・年末年始の特別休暇

などは 手動でスケジュールへ追加する必要があります。また、祝日や業務カレンダーが変わるため、最低年1回はスケジュールの棚卸しが発生します。特に祝日が移動する年や新しい祝日が制定される場合、更新し忘れると“営業時間外に電話が鳴ってしまう”などのミスにつながるため注意が必要です。

 

■まとめ

WebexCalling のスケジュール機能は、企業の営業時間管理をはじめ、昼休み・休日・特別休暇など細かな条件にも柔軟に対応できる、非常に実用性の高い機能です。従来の PBX では難しかった「時間帯・曜日ごとの自動ルーティング」や「例外日の個別設定」も簡単に実現でき、運用面の手間を大きく削減できます。

特に、クラウド電話の導入効果を分かりやすく説明したい場面では、

「業務フローに合わせて着信を自動的に振り分けられる」

「休業日・昼休みもミスなく設定できる」

といったポイントは、お客様にとって大きなメリットとして響きやすい部分です。ぜひ本記事の内容を日々のご提案やデモンストレーションにお役立ていただき、“Webex Calling ならここまで細かく運用できる” という価値をお客様へご案内いただければ幸いです。

 

WebexCalling の操作や設定については、ヘルプセンターの記事がございますので、こちらをご参照ください:

・【Webexヘルプセンター記事】コントロールハブでスケジュールを作成する

 

今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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