
Cisco 担当者コラム
Cisco・Designedラボ
Designedラボ 第43回「C9000シリーズスイッチのスマートライセンスの適用方法について(CSSM)」
こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社の中野です。
今回は前回に引き続きC9000シリーズの管理するにあたりご質問頂くことが多い、ソフトウェアパッケージであるスマートライセンスをクラウド上で管理するCisco Smart Software Manager(CSSM)についてご紹介致します。
なお、他のルータやワイヤレス製品にもスマートライセンスのパッケージが存在しますが、サポートされる機能が異なりますので、この記事はC9000シリーズスイッチを想定しての内容とさせて頂きます。
まずスマートライセンスとは何かというところに軽く触れさせて頂きますと、前回ご紹介したネットワークライセンスとDNAライセンスをクラウド上で管理する仕組みがスマートライセンスです。

スマートライセンスを利用することでハードウェアとライセンスの情報をクラウドで管理することができます。またクラウド管理ではライセンス期限切れのアラートをメール等で通知する機能を搭載しているので、ライセンスの更新漏れを防ぐことができます。
スマートライセンスを機器に適用する準備としてスマートアカウント(SA),バーチャルアカウント(VA)を作成する必要があります。その後作成したアカウントを用いて機器にスマートアカウントを適用します。これをクラウド上で管理するのがCSSMです。スマートアカウントやバーチャルアカウントの作成方法につきましては、最後に記載されているDISオリジナルの解説ガイドをご参照ください。
スマートライセンスによるライセンス管理にはCSSMオンラインとCSSMオフラインの2種類があり手順やメリット,デメリットについてご紹介致します。
CSSMオンラインでは機器をインターネット経由でCSSMにアクセスさせることでスマートライセンスを適用します。もう一方のCSSMオフラインは管理者のPCで機器からレポートファイルを取得し、CSSMへの機器登録を手動で行います
CSSMオンライン,オフラインの手順としては下記画像のような手順で行います。

CSSMオンライン,オフライン二つの特徴について下記に記載します。
■CSSMオンライン
【メリット】
レポートを自動取得できるので、手動で定期的な操作が必要ない
【デメリット】
機器がオフラインになると利用できない
■CSSMオフライン
【メリット】
機器がオフラインでも機器とライセンスをCSSM上で管理できる
【デメリット】
手動で定期的なレポートの更新作業が必要
以上の点を踏まえて、CSSMオンラインとCSSMオフラインの使い分けについてです。
基本的には運用や管理が行いやすいCSSMオンラインを用いるのがオススメです。どうしてもお客様のポリシーや環境により機器をインターネットに接続させられない場合には、CSSMオフラインを用いて頂くのがCSSMオンラインとオフラインの使い分けになると思います。
今回は簡単にスマートライセンスをクラウド上で管理するCSSMについてご紹介させて頂きました。もう少し詳しく知りたいという方は今回の内容が詳細に書かれているDISオリジナルの解説ガイドも用意しておりますので是非こちらもご参照ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/in/mss/cisco/partner/smartaccount.html
今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
<<<新米SEのDesignedラボ情報局 前回の記事>
<新米SEのDesignedラボ情報局 次回の記事>>>
Ciscoの記事
- Security 第64回「Cisco Secure Email Threat Defense(旧Cloud Mailbox)?レポート機能?」
- Meraki 第137回「ついにリリース!Cisco+ Secure Connect」
- Wireless 第59回「Catalyst9800-CL Ultra Low Profile(ベータ版) のご紹介」
- Collaboration 第117回 「Webex Calling デモンストレーションのご紹介 ~ リモートにも対応可能な最新Callingデモ~」
- Collaboration 第116回 「Webex クラウド録画をトリミングしてMP4ファイルでダウンロードする方法 ~ 画面収録ツール Vidcastのご紹介~」
- Designedラボ第48回 「Webex App セクションのご紹介 ~ チャットスペースをグループで管理 ~」