Designedラボ

Designedラボ 第42回「C9000シリーズスイッチの ソフトウェアパッケージ“Essentials”と“Advantage”の違い、選び方」

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社に入社して2年目の中野です。 

今回はC9000シリーズのご選定にあたりご質問頂くことが多い、ソフトウェアパッケージの“Essentialsパッケージ”と”Advantageパッケージ”についてどのような違いがあるか、どのように選定すればよいかというポイントをご紹介いたします。

なお、他のルータやワイヤレス製品にもEssentialsとAdvantageのパッケージが存在しますが、サポートされる機能が異なりますので、この記事はC9000シリーズスイッチを想定しての内容とさせて頂きます。

 

まず、ソフトウェアパッケージとは何かというところに軽く触れさせて頂きますと、C9000シリーズの購入時に必ず一緒に購入する必要がある機能ライセンスのことです。

このソフトウェアパッケージには一度購入すれば永続的に利用できるNetworkライセンスと更新が必要なサブスクリプションライセンスであるDNAライセンスが含まれます。

この1つのパッケージの中に、永続ライセンスとサブスクリプションが一緒に入っている、という点が重要なポイントです。購入後は、必要に応じてDNAライセンスを更新していくようなイメージとなります。

 

 冒頭で書かせて頂いたとおり、ソフトウェアパッケージには“Essentialsパッケージ”と”Advantageパッケージ”の2種類が存在しており、内包されるNetworkライセンスとDNAライセンスも異なります。

イメージとしてはEssentialsがベーシックな機能を網羅しており、そこにプラスアルファで高度な機能のサポートを追加したものがAdvantageです。

本体の型番が同じでも、どちらのソフトウェアパッケージを利用するかによってEssentialsの場合末尾が-E、Advantageの場合末尾が-Aとなります。

それぞれのNetworkライセンス/DNAライセンスにどの機能が紐づいているのか、という点は以下の表をご参照ください。(シスコさんのスイッチカタログからの抜粋です)

■Networkライセンスの機能

■DNAライセンスの機能

Networkライセンスにはネットワークスイッチとしての各機能が含まれており、DNAライセンスにはDNA Centerをはじめとしたネットワークの可視化や自動化を行うソリューションの配下にスイッチを入れるための機能が含まれている、というイメージでよろしいのかなと思います。

 

 以上の点を踏まえて、“Essentialsパッケージ”と”Advantageパッケージ”ソフトウェアパッケージの選定ポイントについてです。

 まず、あくまでスイッチとしての選定の場合、キーになるのはNetworkライセンスの部分です。

細かな差分は色々あるのですが、特にダイナミックルーティングやIP-SLAのイニシエータ、VRFあたりがAdvantageパッケージをご選定頂く際のポイントになることが多い印象ですね。

以前のCatalystスイッチをご存じの方はEssentialsパッケージがIP Base相当、AdvantageパッケージがIP Services相当と思って頂くとわかりやすいかと思います。

 

 DNAライセンスについては、前述のDNACenterの配下でスイッチを使用する場合にDNA Advantageが必要になりますので、こうした場合にもAdvantageパッケージをご選定ください。逆に言うとシンプルにスイッチとして利用される場合にはあまりDNAライセンスは気にしなくて良さそうですね。

 

 ちなみにこれらのソフトウェアパッケージはスマートライセンスという新しい管理方法でスイッチに適用されます。

実際に購入した後、どのように運用していけば良いかわからないといった方向けにDISオリジナルの適用ガイドも用意しておりますので是非こちらもご参照ください。

https://www.idaten.ne.jp/portal/page/in/mss/cisco/partner/smartaccount.html

 

今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!

カタログDL等、iDATEN(韋駄天)ログインが必要なコンテンツがございます。
必要に応じて、ログインしてご利用ください。
iDATEN(韋駄天)のご利用に関してご不明点があるお客様は こちら をお読みください。

Ciscoの記事