
1U/2ソケットのHPE ProLiant Compute DL360 Gen12。
高度なセキュリティ機能やクラウド型のサーバー管理に対応
効率の良いサーバーを業務に活用
HPE ProLiant Compute Gen12
HPE Compute Ops Management
日本ヒューレット・パッカード
企業のIT環境は、オンプレミスからクラウドまで多様化が進んでいる。その中で、データや機密情報を安全かつ効率的に運用するためには、高性能なサーバーとその管理が不可欠だ。こうしたニーズに応えるべく、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)のサーバー「HPE ProLiant Compute Gen12」とクラウド型運用管理サービス「HPE Compute Ops Management」を提案したい。
耐量子暗号(PQC)に対応した高度なセキュリティ
HPE の最新世代サーバーである「HPE ProLiant ComputeGen12」(以下、ProLiant Gen12)は、「安心」「最適化」「自動化」の三つの特長を備えている。
まずは一つ目の「安心」について説明したい。ProLiant Gen12ではセキュリティに関して複数のアップデートが行われており、米国政府の暗号化セキュリティ標準である「FIPS 140-3 Level 3」の要件を満たしている。FIPS 140-3は機密情報やデータ取り引きの安全性を保障する認証であり、Level 3は暗号化モジュールへの不正アクセスや機密情報の漏えいを防ぐための高度な保護が要件だ。この高度な保護はProLiant Gen12 に新たに搭載されている専用セキュリティプロセッサー「HPE iLO 7 Secure Enclave」によって提供される。サーバーの管理プロセッサーを家に例えた時、標準的なサーバーが玄関の鍵のみで家を防御しているとすると、HPE iLO 7 Secure Enclaveは家の中の金庫の役割を果たす。この新たな防御層によって重要な情報が安全に保護されるのだ。
さらに、量子コンピューターを悪用した攻撃への対策として、耐量子暗号 (PQC)にも対応している。PQCの必要性に関しては、金融庁からも対応要請が出ているが、HPEは業界に先駆けて耐量子暗号化技術に取り組み、すでに実用化している。

HPE ProLiant Compute Gen12 シリーズ。
パフォーマンスと省エネを両立
二つ目の「最適化」として、ProLiant Gen12はパフォーマンス、エネルギー効率、コストの最適化を考慮して設計されている。サーバーの性能向上は目覚ましく、ProLiant Gen12 1台で、従来製品であるHPE ProLiant Compute Gen10 7台と同等のコンピュート性能を発揮することが可能だ。データセンターの省スペース化に貢献できるだけでなく、管理するサーバー台数も消費電力も減らせるため、古いサーバーを新しいProLiant Gen12に集約することをHPEではお勧めしている。
エネルギー効率も大幅に改善されている。ProLiant Gen10サーバーと比較すると、ProLiant Gen12は1W当たり最大41%性能が向上しており、年間最大65%の電力削減が可能だ。また、より電力効率を高めるため、高性能なプロセッサーに適している直接液冷(DLC)の対応モデルも拡充されており、ProLiant Gen12では全てのインテルプロセッサー対応ラックマウント型サーバーがDLCに対応している。
クラウドとAI活用で運用を自動化
三つ目の「自動化」を実現するのは、クラウド型運用管理サービス「HPE Compute Ops Management」(以下、COM)だ。クラウドサービスのため、管理サーバーは不要でサービスを利用できる。COMを利用すれば、導入から運用、監視までのサーバーのライフサイクルを一貫してクラウドで管理が可能だ。セキュアなネットワークへの接続、分散設置されたサーバーの一元管理、障害発生時のHPEへの自動通報、プロアクティブなファームウェアのアップデートなどに対応しており、対象サーバー1台からサブスクリプション形式でサービスを利用できる。導入済みの日本のユーザーからは、「インフラの運用管理の負担が減ったことで、業務時間の8割程度を開発業務にシフトできるようになった」という声が届いている。
ProLiant Gen12でのCOMのアップデートとしては、AIによるインサイトを活用して、将来のエネルギーコストとCO2排出量を予測する機能が追加された。過去のデータからサーバー利用状況の予測も可能となっており、閾値を設定することでエネルギー効率の改善を支援する。また、「グローバルマップビュー」の機能により、分散設置されたIT環境をマップ上で可視化し、サーバーの動作状態をリアルタイムで確認できるようにもなった。

COMのUI。物理的な場所ごとに色分けしており、
直感的にサーバーのステータスを閲覧可能だ。

COMでは、AI分析でサーバーの使用率を予測し、
排出量の目標達成をサポートする。
過去のデータからサーバーの利用状況を可視化できる。
Windows Server プリインストールモデルで販売パートナーの工数を削減
ProLiant Gen12は、古いWindows Serverのリプレース提案にも最適だ。HPEとマイクロソフトは30年以上のパートナーシップを結んでおり、HPEのOEM版Windows Server OSを導入すれば、HPEサーバーとOSのワンストップなサポートを受けられる。
販売パートナーにお薦めのモデルが、販売実績を基に人気構成をパッケージ化した「HPE Smart Choice」だ。競争力のある価格を適用した上でダイワボウ情報システム(DIS)が在庫を用意しているため、要件が合えばすぐに出荷可能だ。Windows Server 2025プリインストールモデルも取り扱っているため、販売工数の削減が期待できる。
構成をフルカスタマイズしたい場合は、「HPE DirectPlus」を利用することで、オンラインで簡単にCTOサーバーの構成作成が可能だ。オプションの組み込みやWindows Serverのプリインストールを実施した上でHPEから出荷する。韋駄天連携サイトでは見積もりから購入までワンストップで対応している。
セキュリティ、サーバー管理、コストに悩む企業に、ProLiant Gen12とHPE Compute Ops Management、Windows Server 2025の組み合わせでぜひ提案してみてほしい。
