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Collaboration 第72回 「【重要】Webex Meetings のPC専用アプリ(Webex Meetings デスクトップアプリ)終了に関するご案内」

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

現在WebexのPC用アプリには、「Webexアプリ」と「Webex Meetingsデスクトップアプリ」の2種類がございますが、先日シスコより、2022年5月をもって「Webex Meetingsデスクトップアプリ」が終了し、「Webexアプリ」への統合アップデートされることが発表されました。「Webex Meetings デスクトップアプリ」をメインでご利用中のお客様においては、少なからず影響がございますので、販売パートナー様におかれましてはお客様へのご案内とご対応をよろしくお願い致します。今回は、今回のアップデート内容と販売パートナー様における必要な対応についてご紹介致します。


WebexデスクトップアプリとWebexアプリの違い

Webexデスクトップアプリは、Webex Meetingsの機能のみご利用がいただけるデスクトップ専用のアプリケーションです。対して、Webexアプリ(旧Webex Teamsアプリ)は、ミーティング、メッセージング、コーリングの全ての機能がご利用いただけるアプリケーションです。従来のWebexでは、チャット時は「Webexアプリ(旧Webex Teamsアプリ)」、ミーティング時は「Webexデスクトップアプリ」といった使い分けが必要でしたが、2021年7月のアップデートより、「Webexアプリ」上で「Webexデスクトップアプリ」のミーティング機能も利用できるようになっております。
・参考:Webexアプリについて(ブログ第59回)

アップデート概要と影響

今回発表されたアップデート内容では、2022年2月〜5月にかけて、ご利用中の「Webexデスクトップアプリ」は、自動更新で「Webexアプリ」へ切り替わる(アップデートされる)というものです。すでにWebexアプリをメインでご利用中のお客様や、WebブラウザのミーティングサイトよりWebexMeetingsをご利用のお客様においては、特に影響はございません。しかし、Webexデスクトップアプリをメインでご利用中のお客様においては、ある日突然、大幅な機能拡張が行われることになりますので、ネットワーク要件や操作性の変更によりWebexが利用できない、ということも考えられます。
もちろん機能拡張によるメリットもございます。これまでMeetingsデスクトップアプリではチャットやファイル共有機能がありませんでしたので、会議前と後のやり取りを管理することが難しかったのですが、Webexアプリでは一つのアプリ上でチャット、ファイル共有、通話、会議が利用できますので、よりシームレスな会議とコミュニケーションが実現できるようになります。お客様に今回のアップデートをご案内いただくあたっては、これらメリットも合わせてご案内いただけますと幸いです。
アップデートの日程は以下の通りです。グループは契約サイト(URL)毎にシスコがランダムでデフォルトの自動アップデート月を割り振っています。例えば、2022年2月に割り当てられたお客様は、最短で2022年2月1日よりWebex Meetings デスクトップアプリは利用できなくなります。ただし、この自動アップデート月は更新予定日の7日前までであれば更新期間内の別月に変更が可能です(後述)。まだ体制が整っていないお客様はアップデート月を遅らせていただくこと、特に問題のないお客様においては早めにアップデートを済ませていただくことを推奨致します。
・アップデート予定月はControl Hubから確認可能
・アップデート月は2月〜5月までの期間内であれば変更可能
・Video Meshなどの特別な構成のお客様は対象外
・自動アップデート月を待たずに手動や管理ツールを利用したアップデート可能
・モバイルアプリは現時点での統合アップデート予定無し

上記を踏まえまして、販売パートナー様におかれましては、お客様にまずは下記の点をご確認いただければと思います。お客様に内容確認のうえ、早めに対応方法をご検討ください。
1.Webexアプリ利用状況の確認
2.Webexアプリへの自動アップデート月の確認
3.Webexアプリのシステム要件の確認:OSやPCスペックの確認
・参考:Webexサービスのシステム要件

4.Webexアプリのネットワーク要件の確認:必要ポートの解放、必要ドメイン/IPアドレスの許可
・参考:Webexサービスのネットワーク要件




アップデート管理(管理者向け)
Webex管理者はControl Hubから、今回の自動アップデート日時の確認と変更を行うことができます。まずControl Hub(admin.webex.com)にログインいただき、左メニューの「アップデートと移行」をクリックします。表示されるメニューから「Webex Meetingsを新しいWebexに更新します。」を見つけ、「はじめに」をクリックします。
各種必要ステップが表示されますが、一番下のステップ3にサイトの更新日時が記載されています。確認・変更を行う場合には、「ペン(編集)」ボタンをクリックします。
変更ウィンドウが表示され、本サイトでは自動アップデートが「デフォルト:2022年2月1日」に設定されていることが確認できます。こちらの割り振りがお客様毎(サイト毎)にランダムで設定されています。
自動アップデート月の変更は、プルダウンから他のスケジュールを選択し、「保存」をクリックすることで変更していただけます。
以上で自動アップデート月の変更は完了です。なお、自動アップデート月の変更は更新予定日の7日前までとなります。期間を過ぎてからの変更はできませんのでご注意ください。

アップデート手順
・利用者向け

アップデート日になると、Webex Meetings デスクトップアプリ上で「更新」ボタンが表示されます。利用者はこちらの「更新」ボタンをクリックすることでWebexアプリがインストールされ、Webexアプリへと切り替わります。手順としてはこれだけです。なお更新が完了しますとWebex Meetingsデスクトップアプリは自動的に削除されます。

・管理者向け
自動アップデートを待たずに事前にアップデートする場合や特定アプリのインストールを会社・組織等で管理されている場合は、手動でWebexアプリのインストール(アップデート)をしていただく必要がございます。手順は以下の通りです。
1.    インストーラをダウンロード
2.    Webexアプリをインストール
3.    Webex Meetings デスクトップアプリのアンインストール
・参考:Webex アプリ | インストールと自動アップグレード
注意点としては、手動インストールの場合、Webex Meetingsデスクトップアプリは自動で削除されませんので、手動でアンインストールを実施いただく必要がございます。更新後、下記を参考にWebex Meetingsデスクトップアプリをアンインストールいただくようお願い致します。
・参考:Webex Meetings デスクトップ アプリをアンインストールする

アップデート手順に関しては以上になります。その他のご不明点に関しては、Webexアプリへのアップデートに関するFAQがまとめられたサイトがございますので、まずはこちらをご確認ください。
・よくある質問(FAQ)-Cisco Webex アプリへのアップデート

こちらで解決できない事象に関しましては、シスコテクニカルサポートにご確認いただければと思います。
・Cisco クラウドコラボレーション製品の技術的な問合せ窓口

また、検証環境で事前に動作確認したいという場合には、販売パートナー様からお客様にトライアル発行をしていただくことで、検証用のControl Hub提供が可能です。トライアル発行の手順につきましては、次の機会で詳しくご紹介させていただきます。
・参考:Webex Partner Hub で Webex エンタープライズ トライアルを開始して管理する

その他、Webexアプリアップデートに関していくつか公開資料がございますので、下記まとめさせていただきます。こちらも合わせてご確認いただければ幸いです。
・シスコブログ:切れ目のないコミュニケーションを実現! Webex アプリへのアップデート
・(英語)Webexアプリアップデートに関するユーザ向けご案内ツール

今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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