
機密データの保護と生成AI活用を両立
オンプレミス環境向け対話型生成AI基盤
Private AI Platform on PRIMERGY
エフサステクノロジーズ
ChatGPTをはじめとする対話型生成AIサービスは、インターネット接続を前提として設計されているケースが多い。ビジネス用途における生成AIの活用が期待される中で、セキュリティの観点から、導入をちゅうちょしてしまう企業は少なくない。そうした企業が抱える課題を解決するのが、エフサステクノロジーズのオンプレミス環境向けの対話型生成AI基盤「Private AI Platform on PRIMERGY」だ。
企業の独自データを生成AIに生かせる
「Private AI Platform on PRIMERGY」は、インターネット接続不要で利用可能なオンプレミス環境向け対話型生成AI基盤だ。機密性の高いオンプレミス環境でデータを扱えるため、社外に流出する懸念から利用が難しかった自社の業務資料や機密情報といったデータも生成AIに活用できるようになる。これにより、企業の独自データに基づいた適切な回答を得ることが期待される。
本製品の特長の一つが、導入後すぐに使い始められることだ。高性能GPU を搭載したx86 サーバー「PRIMERGY」に、OS やコンテナ基盤、言語モデル、検索拡張生成(RAG)、OpenAI互換API/Web GUIなどを組み込んだ検証済みの対話型生成AIサービスが動作する基盤を構築済みで提供する。利用者はデータを用意するだけで、すぐに生成AIを活用できるのだ。
エフサステクノロジーズの実践知に基づき、同社のAIの専門家が厳選した生成AIを利用できることも本製品の魅力である。日本語の精度が高く自然な言い回しが得意な業務利用に適した言語モデルが選定されている。複数のLLM(大規模言語モデル)、VLM(視覚言語モデル)、MLLM(マルチモーダルモデル)を用意しており、企業ニーズに合わせた最適なモデルを選択可能だ。さらに、言語モデルを定期的に更新することで、常に最新の環境でPrivate AI Platform on PRIMERGYを利用できる。
Private AI Platform on PRIMERGY支援サービス

豊富な支援サービスを用意
本製品は、プログラミングスキル不要でローコードによるAIアプリが開発できる「Dify」を搭載しており、チャットアプリやワークフローなど業務に合わせたAIアプリの作成が容易に行える。加えて、エフサステクノロジーズのAIエンジニアが、Difyで作成したサンプルのAIアプリを同梱している。自社のニーズに即したアプリを、すぐに取り入れることが可能だ。
導入・運用・保守といった企業が抱える悩みに合わせて、解決策となる豊富な支援サービスも用意している。導入前のフェーズでは、顧客の業務とシステムの課題をヒアリングしてPrivate AI Platform on PRIMERGYの適用領域の選定を支援する「適用業務選定アセスメント」や、実際にPrivate AI Platform on PRIMERGYを試せる「PoC環境提供」のサービスを提供する。
導入時のフェーズでは、PoCの計画作成や技術課題に対する解決支援を行う「PoC技術支援」や、バックアップ・セキュリティといったインフラ環境の導入を支援する「インフラ環境導入」などを提供する。運用/保守のフェーズでは、Private AI Platform on PRIMERGY利用に対する問い合わせに答える「QA対応」や、Private AI Platform on PRIMERGYのアラートの監視からインシデント対応まで担う「インフラ運用支援」、言語モデルの更新作業といったスポット保守を行う「保守支援」を提供する。こうしたさまざまな支援サービスによって、顧客は安心して利用できるのだ。
Private AI Platform on PRIMERGYでプライベートAI基盤を構築することで、生成AIを活用した業務効率化を進めていけるだろう。