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Collaboration 第89回 「【よくある問い合わせ】Webex Meetings 参加時に承認が必要になる事象について」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

 

今年に入ってから時々「Webex Meetingsに参加するときに承認が必要になったんだけど前の設定に戻せない?」という問い合わせをいただいております。確認したところ、今年の1月にシスコのデフォルト設定に変更があったようです。今回は、事象の紹介と解決方法についてご紹介します。

 

パーソナル会議のセキュリティ仕様変更

CiscoWebex Meetingsでは、常設の会議室(パーソナル会議)と一時的な会議室(スケジュール会議)の2種類があり、その中でもパーソナル会議はURLや会議IDが固定な為、今すぐの会議やちょっとした話し合い、毎週の定例会議等でよく使われる会議室です。そんなパーソナル会議ですが、今年に入ってから、ゲストがパーソナル会議に参加した際に、都度、主催者の承認が必要な設定に変更されました。

 

新規の利用者は特に抵抗が無いかと思いますが、以前からWebexをお使いの方は、仕様変更に戸惑われる方がいらっしゃるかと思います。というのも以前までのパーソナル会議は直接の会議参加が許可されていたので、「今すぐ会議したい」という場合に非常に使いやすい仕様でしたが、今回の仕様変更により、主催者がイチイチ参加者を承認する必要がありますので、特に今すぐ複数人で会議する、というシチュエーションで若干使いにくくなってしまった印象です。

この変更は、シスコのセキュリティ強化に伴う仕様変更になります(2022年1月?)。

・パーソナル会議室の今後について(Webexヘルプセンター)

>現在、パーソナル会議室のロビーはデフォルトでは強制されません。 1 月より、すべてのパーソナル会議室でロビーがデフォルトで有効になります。 このセキュアな設定では、ミーティング主催者 (または共同主催者) の承認が得られるまで、ミーティングに参加するゲストはパーソナル会議室のロビーで待つことになります。

 

ここでいう「ゲスト」というのはかなり範囲が広く、社内のライセンスが割り当たっていないユーザや社外ユーザ等の自社の主催者アカウント以外は全てゲスト扱いとなりますので、承認操作は今後ほぼ間違いなく発生する手間になってくるかと思います。

 

しかしながら、上記に記載の通り、こちらはあくまでデフォルト設定の仕様変更になりますので、Control Hubからいつでも設定変更が可能です。もし以前の設定に戻したいというご要望ございましたら、次からの設定変更手順をご参照ください。

 

パーソナル会議のセキュリティ設定変更方法

まずパーソナル会議のセキュリティ設定変更は、Control Hub(admin.webex.com)から行うことができます。管理者アカウントでControl Hubにアクセスし、「ミーティング」から対象のWebexサイトを選択、「サイトを構成する」をクリックします。

 

共通サイト設定の「サイトオプション」をクリックします。

 

下の方にスクロールにしますと、パーソナル会議室のセキュリティが表示されます。こちらのミーティングのロックが解除されている時の動作設定で「ゲストは直接参加できる」をクリックします。

 

クリックすると、注意事項が表示されますので、「OK」をクリックし、変更確認後、「更新」をクリックします。

以上で設定変更は完了です。

 

注意点としては、ミーティングサイト(xxx.webex.com)からは設定変更を行うことができません。つまり、個人アカウント単位での変更ではなく、組織単位での設定変更になる点は、ご注意いただければと思います。

 

また、設定変更時の注意書きで表示される通り、直接参加が許可されているとセキュリティリスクに発生する可能性があります。設定変更される際はこちらもご認識いただいた上で設定変更いただければと思います。以下、注意書きの抜粋です。

 

[ゲストが直接参加できる] を選択すると、ゲスト用のロビーが無効化され、招待されていない参加者のミーティング参加や、電話のコールバック機能の不正使用などのセキュリティリスクが発生する可能性があります。これらのセキュリティ リスクを回避するために [ゲストは主催者が許可するまでロビーで待機する] を選択して、ロビーを有効にしておくことを強くおすすめします。

 

今回の変更はリリースノート上に記載がない仕様変更となりますので、お客様からお問い合わせありましたら、是非こちらの記事をご案内いただければと思います。

 

今回は以上とさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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