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Collaboration 第103回 「Ciscoデバイス 最新情報 RoomOS 11と新しいフレーム機能のご紹介」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品担当のエンジニアをしております斎藤です。

 

CiscoWebexに登録されているRoom Kit 等のCiscoデバイスでは、RoomOS 11がリリースされており、パネルのデザインが一新され、新しいフレーム等の最新機能が続々と搭載されております。そこで今回は、RoomOS 11のご紹介と、最新機能の中でも注目度が高い“フレーム”機能についてご紹介します。最後まで是非ご覧ください。

 

Ciscoビデオ会議端末のブランド名称変更について

昨今Room Kit等のCiscoビデオ会議端末では、マルチプラットフォーム対応(Webex以外での利用)が加速しております。それを考慮し、これまで製品カテゴリの名称で「Webexデバイス」と呼称していたものが、「Ciscoデバイス」にブランド名称変更されております。資料等で表記する場合の正式名称は、「Cisco デバイス(Cisco devices)」と覚えておきましょう。

 

RoomOS 11のご紹介

RoomOSとは、Webex ControlHubに登録されたCiscoデバイスに自動でインストールされるOSで、Webex利用に特化したソフトウェアになっています。そんなRoomOSの最新バージョンがRoomOS 11になります。RoomOS 11ではレイアウトデザインが一新され、さまざまな新しい機能が使えるようになっています。

 

まずデザインに関して、RoomOS 11にアップデートされたRoom Kitでは、画面が次のようなレイアウトに更新されました。白と黒を基調にしたオシャレなデザインですね。

 

以前は「通話」「共有」「Webex参加」といったボタンしかありませんでしたが、カレンダーボタンやヒントボタン(ヘルプ)等が追加され、機能性は向上しながらも、初めて使う人でも分かりやすいデザインになっています。

 

通話中・会議中のタッチパネル画面も次のように変わっています。ボタンがかなり増えました。

 

ホーム画面においては、新しくヒントボタンが実装されました。これまでユーザ側で独自にマニュアルを用意しなくてはいけなかったところを、シスコ側で用意・表示してくれているので、利用者にも管理者にも嬉しいアップデートになっているのではないでしょうか。

 

その他にも、RoomOS 11になったことで、次のようなアップデートがあります。

ピープルフォーカス(People Focus):無駄な余白出ないような新しいレイアウトです(標準)。

ホットデスク機能:共用端末として利用しているCiscoデバイスを自分用にパーソナライズする機能です。バーコードで端末にログインすることで個人のスケジュール情報などCiscoデバイスに同期させることができます。

マイクテストとノイズ除去プレビュー:音声が正しく認識されているか、またノイズ除去の有効性を事前にテストすることができます。

デバイスからの同時通訳機能:Ciscoデバイスから同時通訳チャネルの変更ができます。

・デバイスからのリアクション拡張:Ciscoデバイスからリアクションを送ることができます。

デバイスからのユーザステータス把握:発信先が話し中かどうかといったステータスがCiscoでバス上でもアイコンで確認ができます。

デバイスからのリアルタイム翻訳:Ciscoデバイスから翻訳言語の変更ができます。

キオスクモード:【前々回記事でご紹介】デスクトップ型のCiscoデバイスを受付用にカスタマイズできます。

フレームレイアウト:一拠点の映像を分割し、その中で人が映っている部分を自動でフォーカスしてくれる新しいレイアウトです(※後述)。

 

ざっくり要約すると、これまでWebex Meetings(PC)でしか利用・操作できなかった機能がCiscoデバイス上でも利用できるようになったというところでしょうか。また、これまでご紹介ができていなかったのですが、一つ前のバージョン(RoomOS 10)で実装の機能として、5×5レイアウト対応やブレイクアウトセッション対応などのアップデートもございます。このような様々なアップデートの中でも、個人的に特に面白い(デモ映えする)アップデートだと思ったのが新しい“フレームレイアウト”です。

 

新しいフレームレイアウトの概要と使い方

フレームレイアウトは、一拠点の映像をさらに細かく分割することで、複数人が会議室にいる場合でも全員を大きく表示することができる新しいレイアウトです。

 

このフレームレイアウトが非常に賢いのが、座席がバラけていても、一部の人が角に寄っていても、Ciscoデバイスが人の配置を確認して、全員が大きく表示される最適なレイアウトに自動調整してくれるところです。例えば、4人席で一部の座席が寄っている場合、下記のようなレイアウトになります。

 

そもそも一拠点映像を分割できるだけでも賢いとは思うのですが、例えば3分割しなければいけない場合でも、1:1:1とならず、人のいる位置を認識して、1:1:2のように全員がまんべんなく大きく表示されるように調整をしてくれます。これにより、分割数によって1人が小さくなってしまうということもありません。細かい分割例は下記に記載されております。

・【Webexヘルプセンター記事】フレーム

https://help.webex.com/ja-jp/article/nov4sxu/

 

このレイアウトは、CiscoデバイスがRoomOS 11であれば、タッチパネルから直ぐにご利用いただける機能になります。レイアウトの変更方法は以下の通りです。

まず、タッチパネル右上の「コントロールパネル」をタップし、「カメラ」をタップします。

 

「カメラコントロール」タブから「フレーム」をタップします。

 

以上でフレームに設定変更は完了です。こちらのレイアウト変更は、会議中はもちろん、会議していない場合にも、変更・確認が可能です。会議していない場合の確認方法ですが、カメラコントロールの「セルフビュー」を全画面表示することで確認いただけます。

 

なお、RoomOS 11の適用に関しては、事前にControl Hub上でRoomOS 11の有効化設定が必要になります。いつまで経ってもRoomOS 11に切り替わらない、という場合には、一度Control Hubのデバイス設定をご確認いただければと思います。

 

いかがでしたでしょうか。新しいフレームレイアウトで臨場感ある会議実現は間違い無しです。既にRoom Kit等のCiscoデバイスをお持ちの方は是非一度お試しいただければと思います。またご提案にあたって、実機でのデモをされる場合はフレームレイアウトを是非ご紹介いただければと思います。

 

RoomOSの最新情報はWebexヘルプセンター記事からご確認いただけます。詳細についてはこちらも合わせてご確認いただければと思います。

・【Webexヘルプセンター記事】RoomOS デバイスの新機能

https://help.webex.com/ja-jp/article/6ger7db/

 

今回は以上とさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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