EA01A EA01L

小型サイズで設置が容易なIoTルーター
24時間365日の安定稼働も実現

EA01A
EA01L

NEC プラットフォームズ

IoT/M2M機器にIoTルーターを接続する際の問題は、耐環境性能だろう。防犯カメラやデジタルサイネージなどは屋内外問わず設置するため、動作温度範囲が広いIoTルーターでないと故障につながりやすい。またIoT/M2M機器は管理者から離れた場所に設置するケースも多いため、遠隔管理が可能なシステムがないと、運用に手間がかかってしまう。そこで活用したいのが、NECプラットフォームズのM2Mアダプター「EA」シリーズだ。高耐久性と安定稼働、さらには遠隔管理も実現可能な本製品の特長を詳しく見ていこう。

回線工事不要で手軽に設置

NECプラットフォームズが提供する「EA」シリーズは、本体サイズが幅約80×奥行き54×高さ16mmとコンパクトな設計が特長だ。アンテナを内蔵しているため外部アンテナが不要で、小型カードほどのサイズを実現している。容易に設置が行える上、計測器やモニターなど、容量の小さい機器内への組み込みも可能だ。加えて、IT機器から発生する妨害波による電波障害の防止を目的とした「VCCI適合」において、クラスAよりも厳しいクラスBに適合している。そのため家庭環境でも使えるのだ。

さらにモバイル通信(LTE)を利用しており、設置に当たっての回線工事が不要だ。LANケーブル(別売)やUSBケーブル(別売)でさまざまな機器に接続が行える。なおUSBポートを持つ機器にUSBケーブルで接続した場合は、給電しながら通信できるのだ。

そしてEAシリーズは安定稼働のために、多様な保守機能を搭載する。例えば、毎日または指定曜日の指定時刻に本製品を自動で再起動する「定時再起動」機能、特定の機器やサーバーからの応答があるかを確かめる「ping」コマンドでのネットワーク監視により、LTEの再接続/再起動が可能な「WAN回線監視」機能などだ。WAN回線監視機能で通信不具合を検知した場合、障害解消後は速やかにLTE通信が行えるので、24時間365日の稼働が求められる環境でも安心して利用できる。ほかにもローカル更新、もしくはLTE通信を通してファームウェアをバージョンアップする「FOTA」(Firmware On-The-Air)更新に対応した「バージョンアップ」機能も搭載している。

またEAシリーズは、同社のクラウド型統合管理サービス「NetMeister」に対応するため、遠隔管理も可能だ。自社の各拠点にEAシリーズを設置した場合でも、各機器の状況確認や再起動などをWebブラウザーから実行できる。多拠点へ一斉導入した際も、本社で簡単に機器管理が行えるのだ。

カードより小さいコンパクト設計

屋外でも屋内でも活躍

小型な上に安定稼働も実現するEAシリーズは、2種類の製品を展開している。

まず一つ目は、ハイエンドモデルの「EA01A」だ。EA01Aは動作温度範囲がマイナス20 ~60度と広いため、寒冷地や空調設備がない物流倉庫のバックアップ回線、太陽光発電機器の遠隔保守などさまざまな場所での稼働が可能だ。加えて耐振動/耐衝撃試験に準拠しており、電車・自動車への運用実績もある。さらにEA01Aを使用していて電波が届きにくい場合は、別売オプションの外部アンテナを接続できるのだ。
二つ目はエントリーモデルの「EA01L」だ。動作温度範囲は0~40度で、屋内利用に適している。オフィス内に設置した防犯カメラの映像データを遠隔地から確認したり、商業施設のデジタルサイネージへコンテンツを配信したりするといった用途で活用が可能だ。屋内機器のLTE通信による手軽な無線化や、小型サイズを生かした省スペースでの設置といったメリットを享受できる。

M2Mアダプターの場所を問わない設置と安定稼働を求める顧客には、EA01A / EA01Lをお薦めしよう。